2015年を無事駆け抜けることができたMikiki。ここでは今年1年で人気の高かったレヴュー記事をジャンルごとに紹介します。おそらく世のヒット・ チャートとは大きく異なるランキングになっていますが、Mikikiの読者の方々が注目した2015年の作品はコレ! ということで興味深い並びなのでは? 今回はJAZZのトップ10!
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1JAZZ
Yuji Ohno & Lupintic Five 『UP↑ with Yuji Ohno & Lupintic Five』 熱気溢れるライヴ仕立ての一枚
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2JAZZ
小松秀行 『Breezin'』 田島貴男ら参加、元オリラブのベーシストによるラグジュアリーなフュージョン・アルバム
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3JAZZ
ジャガ・ジャジスト 『Starfire』 カオス感そのままにエレクトロニクス抑えめ&ストリングスなど入り乱れるオーガニックな新作
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4JAZZ
古賀マリ 『パーフェクトブルー』 マイク・ロドリゲスら参加、NYの邦人歌手によるラテンジャズ・サウンドがご機嫌な初作
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5JAZZ
JAZZ DOMMUNISTERS 『BIRTH OF DOMMUNIST』 菊地成孔&大谷能生の2013年ヒップホップ作がリイシュー
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6JAZZ
Orquesta F.I.B JOURNAL 『GHETTO STRINGS』 ポエトリー・ジャズ・トリオがビッグバンド編成で自作曲を再演
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7JAZZ
スピードメーター&ジェイムズ・ジュニア 『No Turning Back』 〈英国のJB's〉7作目はまさに現代産レアグルーヴな内容/h3>
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8JAZZ
カマシ・ワシントン 『The Epic』 LAシーン最重要サックス奏者が世に問う3枚組170分超えスピリチュアル叙事詩
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9JAZZ
ニューヨーク・スタンダード・クァルテット 『The New Straight Ahead』 安ヵ川大樹のベースやスタンダード解釈がばっちりな新作
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10JAZZ
タイショーン・ソーリー 『Alloy』 バルトーク~オウテカまで広範な影響を内包、V・アイヤーらと交流するドラマーの新作
ぶっちぎりの高アクセスで1位に輝いたのは、巨匠・大野雄二率いるセクステットの昨年末にリリースされた5作目。ベスト盤『Yuji Ohno & Lupintic BEST』がつい先日発表されたこともあり、今年に入ってからも話題を集めている模様です。元オリジナル・ラブのベーシスト、小松秀行のラグジュアリーなフュージョン作は、シティー・ポップ耳にもオススメ。2015年に入ってポスト・ロックの再評価が進むなか、3位に入ったジャガ・ジャジスト『Starfire』はその健在ぶりを示す充実の1枚でした。
ロバート・グラスパーを中心とした新世代のジャズが盛り上がりを見せ、Mikikiでも関連記事を多数アップしてきましたが、ここではLAの巨星カマシ・ワシントンが8位に登場。各媒体の年間ベストに軒並みランクインした存在感&人気がここにも反映されました。あとは、ヴィジェイ・アイヤー(ECMから今年リリースされた『Break Stuff』は傑作!)らも参加した10位のタイション・ショーリーにも注目。バルトークからオウテカまで横断しながら、NYアンダーグラウンドの〈いま〉を鳴らしていました。