コラム

ジェレマイ、サプライズ発表の3作目/レジットのロイ・アンソニーが放つ5年ぶりソロ作/現行R&Bのスタイリッシュなスタンダード作品ガイド(4)

【特集:R&Bの品格】Pt.9

mature R&B cells
【特集】R&Bの品格
ブームやトレンドの趨勢はともかく、注目すべき作品はどんどんリリース中!  この季節がよく似合う、成熟したアーバン・ミュージックの真髄を、あなたに

 ということで……bounce2015年12月号の続きです。というか前号の時点で紹介予定だったものが延期してしまったため、ページごと今号に延期した格好になっています。ただ、そのおかげで、間に登場した大粒の作品たちも併載することができました。自他共に認めるキングからキャリア20年の歌姫、シーンの看板を張るエースたち、それぞれの傑作(ホントに!)が揃ったこの冬のシーンを楽しみましょう! *bounce編集部

★Pt.1 アヴァントのコラムとディスクガイド(1)はこちら
★Pt.2 ブラクストンズのコラムとディスクガイド(2)はこちら
★Pt.3 ベイビーフェイスのコラムとディスクガイド(3)はこちら
★Pt.4 エリック・ベリンジャーのコラムはこちら
★Pt.5 アンジー・ストーンのコラムはこちら
★Pt.6 クリス・ブラウンのコラムはこちら
★Pt.7 R・ケリーのコラムはこちら
★Pt.8 モニカのコラムはこちら
★Pt.10  オーガスト・アルシナのコラムとディスクガイド(5)はこちら

 


Jeremih
真夜中の甘い歌心

 現代的なR&Bシンガーの王道を考えるとして、TGT世代に続く三羽烏がトレイ・ソングズオーガスト・アルシナ、そしてクリス・ブラウンだというエントリーに異論はないだろう。彼らはいずれも基盤となるシーンで別格の人気を誇りつつクロスオーヴァーも経験し、ラッパーとのコラボ需要が異常に高いという共通点もある。で、その条件下で一人加えて四天王を選ぶなら、このジェレマイを推すリスナーは多いのではないか。R&Bチャート首位を12週独走した“Birthday Sex”(2007年)で華々しくデビューを飾った彼。“Down On Me”がヒットした2作目『All About You』(2010年)以来アルバムは延期を重ねていたものの、その間も客演中心に露出を続け、2014年には“Don't Tell 'Em”を大ヒットさせている。で、今回サプライズで出た『Late Nights: The Album』は、2012年の同名ミックステープの時点から予定されていたサード・アルバムだ。

JEREMIH Late Nights: The Album Mick Schultz/Def Jam(2015)

 すでに公開済みの曲もありつつ、スムースで柔和な色男を気取るセンシュアルな音世界は一貫。タイ・ダラー・サインジェネイ・アイコというゲストの顔ぶれはR・ケリーの新作ともかぶるが、その『The Buffet』にジェレマイ自身も招かれたことを思えば、R師匠との世界観の密な繋がりも感じられるだろう。ロマンティックな夜更けをエロティックに彩るのに絶好の逸品だ。 *出嶌孝次

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