パワー・バラードが増え、語りかけるように歌うマイナー・ブルース調は“Million Years Ago”のみ(ゆえに、ある意味これが際立つ)。総じてアレンジがシンプルになり、歌声の強さをより強調した作りに。一方で原始的なビートが力強く鳴っている曲もあり、つまりこの3作目の大成功の要因は、聴く者に内側からの昂揚感をもたらす点にあるのだろうと思う。ブルーノ・マーズとの共作曲“All I Ask”が素晴らしい。