AORって言葉の意味を調べても、Aがオーディオの略語なのかアルバムの略語なのかアダルトの略語なのか誰に教えてもらうこともできず、25歳、四捨五入すると30の歳になってしまいました。思ってた大人とは全然違う毎日の暮らしぶりで、こんなままではいけない……とか思っているのに、老け顔のツラはさらにスピードを上げて老けていきます……クソー! こうなったら音楽だけでも大人っぽいやつを……! 結局AORってどれの略語が正解なんですか?

 

VARIOUS ARTISTS AOR Global Sounds 1977-1982 Favorite(2015)

世界で1000枚限定、ということは知りませんでしたが、DJオカダダ氏が絶賛していたので購入。フランスのフェイヴァリットから出てるタイトルはどれもバッチリです。ビックリするくらい良いAORしか入っておらず、ただただ驚くコンピレーション。〈AOR〉という軸で統一されているので一聴してもわかりませんが、フランスはもちろんオランダ、ポーランド、カナダはケベック、ハワイまでさまざまな国のクラシックが大集合。シャルル・モーリスの方角に感謝。

 

ARCHIE JAMES CAVANAUGH Black And White Raven Celeste(1980)

AORで〈名盤〉と聞いて思い浮かぶのは個人的にはコレ。CDでDJをやっていた頃には絶対にバッグに入っていました。実際にプレイすることは少なかったですが、スムースかつどんどんドライヴしていく“Make Me Believe”とか超絶最高です。いま調べたら〈自主制作〉って書いてあって、さらに衝撃を受けてます。オリジナルは10万円超えもあたりまえの名盤ですが、CDでリイシューされていますのでぜひタワーで。

 

AL JARREAU Jarreau Warner Bros.(1983)

最初のほうはジャズのヴォーカリストだった氏ですが、ジェイ・グレイドンとのコラボでガッツリAORになってからも素敵です。特に今作の“Mornin'”とかベタですけどやはり名曲。父が結構聴いてた印象もあります。アウトロのフェードアウトしていくところのフェイクがサラッとしてるんですけど、ほんといいですね。MVはいい感じなんですが、いま観るとちょっとサイケデリックにも感じます……。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。G.RINA℃-uteSMAP神聖かまってちゃんSALUスカイラー・スペンスらの楽曲を手掛け、自身の『POSITIVE』とそのリミックス盤『POSITIVE REMIXES』も好評リリース中! 所属するunBORDEの設立5周年を記念した全員コラボ曲“Feel”を含むレーベル・ショウケース盤『Feel + unBORDE GREATEST HITS』(unBORDE)にも、RIP SLYMEきゃりーぱみゅぱみゅらと並んで参加したばかりです。その他の詳細は〈tofubeatsオフィシャルサイト〉にて!