どうも~! fhánaのいろいろな音を担当している、kevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。このコーナーも7回目! 今回は〈ゲームのサウンドトラック〉に焦点を当て、最近僕がよく聴いている作品を紹介したいと思います!

 

坂本英城 無限回廊 光の影の箱 a Soundtrack ノイジーウロークレコーズ(2010)

 まずは1枚目、アクションパズルゲーム「無限回廊 光と影の箱」より“prime #4507”です。このゲーム、実はサウンドトラックが1曲しかありません。なんと1曲の長さが75分07秒あり、〈世界一長いゲーム用書き下ろし楽曲〉としてギネスにも認定されています。ちなみに曲名の〈4507〉とは、〈75分07秒=4507秒〉であることを表したもの。弦楽四重奏とピアノが絡み合い、ドラマティックに展開していく様子が本当に素晴らしいです。作曲者の坂本英城氏によれば、これは楽曲の1分を人生の1年に見立てて、75歳までの人生を描いた作品なんだそうです。聴き終わった頃には一本の壮大な映画を観終わった時のような余韻に浸ることができますよ。

 

オプーナ ベイシスケイプレコーズ(2010)

 続いて2枚目、ロールプレイングゲーム「オプーナ」のサウンドトラックです。ゲームの近未来的な世界観がテクノ、エレクトロニカ、アンビエントといったジャンルの音楽で表現されており、とても心地良いです。近未来的だからといってサイバーな雰囲気に寄りすぎているわけではなく、キャラクター同士の温かな心の交流を表現したかのような優しさ、しなやかさも感じられるのが気に入っているポイントです。特にタイトル画面で流れる楽曲“トキオネにて”が素晴らしい! 一発で心を持っていかれました。他に個人的なオススメとしては“ブルー・デザート・ホテル”や“ポート・タウン”“記憶のない村”といった楽曲が良いですね。

 

30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック コロムビア(2015)

 ラストとなる3枚目は、アクションゲーム「スーパーマリオギャラクシー」のサウンドトラックです。オーケストラによる生演奏で表現された壮大な楽曲の数々は、タイトルの通り宇宙空間を泳いでいるかのような気分にさせてくれます。マリオの楽曲はどれも主旋律が本当に良いですね。力強く、迷いなく駆け上がっていくような音を聴いていると、前へ進む勇気が湧いてくる気がします。続編「スーパーマリオギャラクシー2」の楽曲もオススメ。

 さて、いかがだったでしょうか? ゲームのサウンドトラックを聴く機会は少ないかもしれませんが、聴いてみると新たな発見ができると思いますよ! それではまた次回!

 


kevin mitsunaga
佐藤純一FLEET)とs10rwyuxuki waga、kevin mitsunaga(Leggysalad)という3人のサウンド・プロデューサーと、女性ヴォーカリストのtowanaから成るfhánaにおいて、さまざまな効果音を主に担当。京都アニメーション制作のTVアニメ「小林さんちのメイドラゴン」のオープニング曲が収録された最新シングル“青空のラプソディ”(ランティス)が好評リリース中! さらに、4月には全国5か所におけるツアーの開催と、次なるシングル“ムーンリバー”の発表も控えています! その他のブランニューな動向は公式サイト〈http://fhana.jp/〉にて!