皆さんお久しぶりです。fhánaギターの和賀です。バンドはこの記事を書いてる時点で絶賛ツアー中、あとは東京のファイナルを残すのみ!ということで昂っている時期です。そしてこの連載が載る頃にはきっといいライヴをし終えて、fhána的に新たなフェイズに入っている頃でしょう。というわけで少し先に、来てくれた皆さん、僕らと一緒に世界地図を見つけてくれてありがとう!と、お礼を。ライヴが一番楽しいです。本当に。

 さてさて、というわけで今回は、個人的にライヴで! 生で! 聴きたい曲たちを紹介します。

SNARKY PUPPY We Like It Here Ropeadope(2014)

 まずはスナーキー・パピーの“Lingus”(2014年作『We Like It Here』収録)。4月に彼らのライヴをfhánaのサポート・メンバーの人たちと観に行ったんですが、あまりにも演奏技術とグルーヴが半端なさすぎて、しばらくスナーキー・パピー以外聴けなくなるという現象が起きたレヴェルで素晴らしかったです。で、その時はこの曲をやらなかったんですが(涙)、尻上がりの盛り上がりを何度も限界突破していく構成、そして鍵盤のコリー・ヘンリーの超絶ソロ! 生で聴いたら確実にぶっ飛ぶこと間違いなしです。音源でもすでに素晴らしすぎるほど素晴らしいので、ぜひ聴いてみてください!

 

JAMIROQUAI Automaton Virgin UK(2017)

 次はジャミロクワイの最新作『Automaton』より“Automaton”。正直、MVが公開されて初めて聴いた時はしっくり来なかったんですけど、聴けば聴くほどじわじわハマってきて、〈やっぱジャミロクワイすげー!〉ってなってます。メインっぽい際どいリフがどうにも癖になります。〈らしい〉曲だろうと今っぽいシンセ・サウンドだろうと軽々グルーヴさせてくるジャミロクワイはやはり最高すぎます。

 

パスピエ &DNA ワーナー(2017)

 最後はパスピエの『&DNA』(2017年)より“DISTANCE”。先日観に行ったNHKホールでのツアー・ファイナルがとても素晴らしかったのですが、そのなかから個人的に大好きなこの曲をセレクト。いわゆるアッパー系の曲ではないのですが、メロウで、大人っぽい都会的なグルーヴ感がとても心地良く、シンプルかつ洗練されている各楽器のアレンジ、絡みが本当に素晴らしいです。ギタリスト的視点だと、やはり三澤(勝洸)さんのタッピング・プレイが最高にクールです。

 というわけで、今回は以上の3曲。CDを聴いたあとはぜひ一度は生の音を体感してみてください。もちろんfhánaも! それではどこかのライヴで会いましょう。またね。


yuxuki waga
佐藤純一(FLEET)とs10rwのyuxuki waga、kevin mitsunaga(Leggysalad)という3人のサウンド・プロデューサーと、女性ヴォーカリストのtowanaから成るユニット、fhánaのギターを担当。TVアニメ「有頂天家族2」のエンディング曲が収録された最新シングル“ムーンリバー”(ランティス)が好評リリース中の他、小松未可子の新作にも参加しています。その他の動向は公式サイト〈http://fhana.jp/〉にて!