インタビュー

fox capture plan『UИTITLƎD』果敢な挑戦によって進化し続けるピアノ・トリオから、早くも届いたニュー・アルバム!

fox capture plan『UИTITLƎD』果敢な挑戦によって進化し続けるピアノ・トリオから、早くも届いたニュー・アルバム!

この一年、かつてないペースで作品を届けてきたピアノ・トリオから早くも新作が! 成熟と挑戦のあとが刻み込まれた新しい彼ら、新しいジャズの形がここにあり!

慌ただしい時間のなかで冴え渡る感覚

 1月にアルバム『FRAGILE』を発表したばかりだというのに、fox capture planのリリース・ラッシュが止まらない。3月には劇中音楽を担当したドラマ「カルテット」のサントラを、7月にはディズニー音楽のカヴァー・アルバム『ROCK IN DISNEY~fox capture plan』をリリースし、間髪入れずに届いたのが6作目のフル・アルバム『UИTITLED』。ちなみにその間には、現在NHKでオンエア中のドラマ「この声をきみに」の劇中音楽も作っている。〈いつ何を録ったか覚えていない〉と笑いながらも、これまで以上に充実の日々を過ごす3人に、最新作の手応えを訊いてみた。

fox capture plan UИTITLED Playwright(2017)

 「〈カルテット〉のテーマ曲を再録して入れようとか、ざっくりとしたヴィジョンはあったんですけど、ゆっくりアルバムの構想を考えようかと思った時に、ディズニーのカヴァーやNHKのドラマの話が来て、それどころではなくなった(笑)。すべて同時進行で、ディズニーの曲を録りながら、余った時間にアルバムの曲を録ってました。『FRAGILE』の時に作ったストックが結構あって、一曲一曲にすごく強い個性があったので、それを軸に〈他にこういう曲があったらいいな〉というものを足していった感じです」(岸本亮、ピアノ)。

 「それって2枚目の『BRIDGE』と作り方が似てるんですよね。あの時も録り貯めていた曲があって、新曲を録って合わせたので」(井上司、ドラムス)。

 「そうそう。『BRIDGE』は悪く言えば〈繋ぎ〉の作品とした作ったアルバムだったんですけど、結果的にすごく好きな作品になって、ライヴでのキラー・チューンがたくさん入ってる。『UИTITLED』もそういうアルバムになっていくんじゃないかな?という予感がします」(岸本)。

 前作『FRAGILE』は、プログラミングされたビートやシンセサイザー、エフェクトを大胆に取り込んだ野心作だったが、今作の1曲目“Cross View”では生楽器と電子音の精密なアンサンブルをさらに推し進めている。fox capture planらしさ全開の疾走感漲るジャズ・ロック・チューン“行雲流水”“繰り返される時空のワルツは千の夢を語り”がそれに続き、過激でエフェクティヴなドラム音が印象的な“No End”、ループするタイトなビートが陶酔感を誘う“seafrost”“UNTITLED SCENES”など、さながら過去と未来のfox capture planが共存しているかのような力強い楽曲がずらりと揃った。

 「いままでっぽい曲もありつつ、チャレンジングな曲もあって、都会的なシーンに合いそうなアーバンな雰囲気の曲もある。おもしろいアルバムになりました。ヴァラエティーに富んでるし、時間的には無理やり作ったんですけど、そうとは聴こえないところがいいなと思ってます(笑)。新しい試みとして、ドラムにもエフェクターをかけてるんですよ。『FRAGILE』の時もちょっとやってるんですけど、今回はもっと大胆に」(カワイヒデヒロ、ベース)。

 「“No End”のスネアとか、ミックスの時にがっつり音を変えてます。“UNTITLED SCENES”も、シンバルをスネアの上に乗せて機械っぽい音にしてますしね。考えて音を作るタイプの人間じゃないので、直感で全部やってるんですけど、うまくいったと思います」(井上)。

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