世界の映画雑誌の2016年ベスト1を軒並みかっさらっていったドイツ映画である。悪ふざけが好きで自由に生きる父が、故郷のドイツを離れルーマニアのブカレストで仕事一筋に生きる娘のことが心配で後を追いかける物語、というとよくある親子の愛を確認する映画だと思われるかもしれませんが(そしてそれは間違いではないのですが)、結論から言うと何段階かに渡ってそんな先入観を気持ちよくかっ飛ばしてくれる、かなりぶっとんだ怪作になってます。まず並のコメディ映画が裸足で逃げだすくらいの笑劇! おまけに笑った後にも驚く展開が押し寄せて、でもやはり感動もするという見事な映画! できるだけ前情報なしに見ることをお勧め!
「ありがとう、トニ・エルドマン」 親子愛の作品に見えて並のコメディ映画が逃げだす笑劇、さらに感動もできるドイツ映画
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映画/映像