ヴィジュアルにも顕著に表れている都会的なストリート感覚に磨きを掛けた2作目。瑞々しく疾走する冒頭の“Keepin'”やケンモチヒデフミによるダブステップ×ハウスな先行曲なども収めつつ、本作を貫くのは彼女のハスキーな歌声によく似合うメロウな空気感。YaffleとOBKR(Tokyo Recordings)、5lack、yahyel、ESME MORI、%C、高橋海(LUCKY TAPES)ら時代の先端を見据えるアレンジャー陣がヒップホップ/R&Bに寄ったオーガニックなビートを贈っている。初顔合わせ組では、ファルセット交じりのたおやかなヴォーカル&ハーモニーで麗しいソウルを体現したWONKとの“Dramatic Love”が絶品。ラップの割合を増したレイドバックしたフロウが、グルーヴにどっぷりと浸る心地良さに気付かせてくれる。