2017年の東京ジャズではリー・コニッツや日野皓正らをフィーチャーした〈JAZZ 100年プロジェクト〉で、まるでジャズの歴史の疑似体験ともいえる、デンマーク・ラジオ・ビッグバンドとのステージを展開した挾間美帆。その翌月にオランダのメトロポール・オーケストラと初共演した圧巻のライヴ・パフォーマンスを収録したのが本作。全曲モンクのお馴染みのオリジナル・ナンバーで、どの曲も挾間らしい意表をついたアレンジが光る。特に“13日の金曜日”のサンバ調のリズム・アレンジと“エピストロフィ”のダイナミックで変化に富んだアレンジはまさに作編曲家としての本領発揮。