ハワイ育ちのシンガー・ソングライター、ロン・アーティス・ザ・セカンドが10月23日(火)にBillboard Live TOKYOで、10月24日(水)にBillboard Live OSAKAで初来日公演を行う。

86年、アメリカはカリフォルニア生まれのロン・アーティス・ザ・セカンド。父親はモータウンなどでも活躍していたミュージシャン兼画家のロン・アーティス、そして母親もシンガーと、音楽一家の出身だ。アーティス家はロンが5歳のときにハワイのオアフ島・ハレイワへと移住したそうだが、2010年に亡くなった父親は画家としてハレイワではよく知られた存在だったとか。ちなみに、ロンは11人兄弟の長男で、2人の弟はプロのミュージシャン。ロンとその兄弟たちが音楽に囲まれた環境で育ったことがよくわかるエピソードだ。

そんなロンは、ギターからウクレレ、ピアノ、さまざまな打楽器を操るマルチ・プレイヤー。それもそのはず。歩けるようになった頃から音楽に触れ、1歳で父親のピアノの上をはいはいをし4歳からピアノの演奏を習っていたんだとか。

ロンのディスコグラフィーとしては、実弟・サンダーストーム(すごい名前!)とのデュオ作品『What Music Means To Me』が2016年にリリースされている。兄弟ならでの息の合ったデュエットが魅力的な作品だが、早口のラップを披露している“A Family Like Mine”のような楽曲も。ときに軽快でフォーキーに、ときに渋くブルージーなプレイを聴かせるアコースティック・ギターを中心としたサウンドは実に滋味深く、リラクシンだ。

ロン・アーティス・ザ・セカンド&サンダーストームの2016年作『What Music Means To Me』トレイラー
 

同年には、ロンのバンドであるトゥルースとの作品『Little People EP』も発表されている。ブルース、ロック、ファンクとその音楽性は楽曲ごとに多彩。なかでもユニークなのは“Battered Or Bruised”で、エレキ・ギターとヴォーカル、コーラスだけがたゆたうように響く同曲は、〈アンビエント・ソウル〉とでも呼べそうなムードを湛えている。ちなみにトゥルースには、これまた実弟のステヴォンがメンバーとして参加している。

ロン・アーティス・ザ・セカンド&ザ・トゥルースの2016年作『Little People EP』トレイラー
 

ロン・アーティス・ザ・セカンド&ザ・トゥルースは、今年4月にファースト・アルバム『Soul Street』をリリース。激しいブルース・ロックの“King Of The World”から弾き語りの“Julia”まで、バンドとして一皮剥けたサウンドと、ロンの音楽的野心が聴ける会心の一作となっている。

ロン・アーティス・ザ・セカンド&ザ・トゥルースの2018年作『Soul Street』収録曲“We All Live”
 

また、ロンは今年6月にソロ・アルバム『Acoustics』を、日本のファンのために制作。全曲ロンのオリジナルで固められ、アコースティック・ギターによる弾き語りが7曲、ウクレレによる弾き語りが2曲、インストゥルメンタルが2曲の計11曲を収めた同作は、大阪のレーベル兼ウクレレ・ショップのbasis recordsから日本限定盤CDとしてリリースされている。ロンにとって、いまのところ唯一のソロ作ということで、今回の来日公演に向けて絶対に聴いておきたい一枚だ。

ロン・アーティス・ザ・セカンドの2018年作『Acoustics』トレイラー
 

その音楽的才能を活かして世界中でライヴを行い、ジャック・ジョンソン、ジェイク・シマブクロ、ミック・フリートウッド、ブッカー・T、ジョン・クルーズらとも共演を行っているいま注目の音楽家、ロン・アーティス・ザ・セカンド。ハワイ発の歌とギターに、この秋ぜひ身を委ねたい。

 


LIVE INFORMATION
ロン・アーティス・ザ・セカンド

2018年10月23日(火)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 17:30/開演 19:00
2ndステージ 開場 20:45/開演 21:30
サービスエリア 6,900円/カジュアルエリア 5,900円
★詳細はこちら

2018年10月24日(水)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 6,900円/カジュアルエリア 5,900円
★詳細はこちら

■メンバー
ロン・アーティス・ザ・セカンド(ヴォーカル/ギター)