Jバルヴィンの『Vibras』で抜群の存在感を光らせていた、バルセロナに住む25歳のシンガーが2作目を投下。ダンスホールやトラップをマイルドな味付けで聴かせる手法にムーやエンプレス・オブとの同時代性を強く感じさせつつ、そこにフラメンコの要素をたっぷり加えていくのが彼女のやり方です。短いフレーズを執拗に繰り返し、官能的な世界へとみずから身を投じていく姿がかつてのリアーナと重なったり。はたまた、全体のトーンは違えども斬新なハイブリッド・センスやラップ交じりの歌唱が何となくM.I.A.っぽかったり。同地の伝統舞踊をストリート仕立てで魅せるステージングもカッコ良く、アカデミックな方面にもトレンディーなセレブ・ポップ好きにもアプローチできそうな大器の予感がプンプンしますよ!