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さまざまなアーティストに刺激され、さまざまなアーティストを刺激してきたアヴリルの音楽マップ

ALANIS MORISSETTE Jagged Little Pill Maverick/Rhino/ワーナー(1995)

初作『Let Go』の影響源にアラニスの名を挙げていたアヴリル。同じカナダ出身で、歯に衣着せぬ物言いにも共通するものが。療養中に原点を見つめ直したか、『Head Above Water』の“Souvenir”ではアラニスっぽいインド系ヒッピー調のニュアンスが顔を出す。 *村上

 

PARAMORE All We Know Is Falling Fueled By Ramen(2005)

声や見た目が似ているとかで、デビュー時から何かにつけてアヴリルと比べられてきたパラモアのヘイリー。アヴの撒いたガールズ・パンクの種は、ヘイリーを経由してヘイ・マンデイやアゲインスト・ザ・カレントへと引き継がれ、大きな花を咲かせている。 *村上

 

YUI CAN'T BUY MY LOVE ソニー(2007)

『Let Go』で洋楽に目覚めたというYUI。アコースティックなイメージを打破し、この2作目ではパンキッシュな“Rolling star”などでロックにキメて、憧れの先輩との距離を縮めることに。華奢な女の子がエレキを弾く姿って素敵。 *山西

 

GREEN DAY Dookie Reprise(1994)

グリーン・デイに心酔していたアヴリルと、同じく彼らに憧れていたサム41のデリックが意気投合したのは自然の流れ? アヴはライヴで本作収録の“Basket Case”を原曲に忠実なアレンジで披露し、さらに初期のネクタイ使いでも90sパンクの覇者へ敬意を表明。 *村上

 

SNAIL MAIL Lush Matador/BEAT(2018)

スネイル・メイルやサッカー・マミーら、いま人気のインディー女子の多くはアヴリルの大ファンだったそう。彼女たちの纏う〈グランジ感〉は、識者の方々がよく引き合いに出すカート・コバーンじゃなく、『Under My Skin』と直結しているのでは? *山西

 

KATY PERRY One Of The Boys Capitol(2006)

幼少期は教会で歌い、10代になるとノー・ダウトなどを好み、やがてバンドマンとの絡みが増え、キッズのマドンナ的な存在になり……とブレイクまでの道程が重なる同い年の2人。アヴリルはロック一筋みたいな印象も強いですが、意外と曲調の幅は広く、現在も両者の立ち位置はそう離れていない気が。 *山西

 

ONE OK ROCK Ambitions A-Sketch(2016)

USのライセンス・リリース先であるフェルド・バイ・ラーメンらしい、バンド・サウンドにこだわらない電気仕掛けのモダン・ロック“Listen”でアヴリルを招き、本作での世界進出に弾みをつけたワンオク。さらに、このコラボを機にアヴの妹とRyotaが結婚するというめでたいニュースまで! *山西

 

きゃりーぱみゅぱみゅ もしもし原宿 unBORDE(2011)

KAWAII文化に目がないアヴリルはカラフルなチュチュを着用し、日本で撮影した“Hello Kitty”のMVできゃりーにオマージュ!? メディアからの酷評もどこ吹く風、来日公演ではキティちゃんをあしらったドレス姿でハートの強さを見せつけました。 *山西

 

EVANESCENCE Fallen Epic(2003)

人気絶頂のなかエヴァネッセンスを抜けたベン・ムーディは『Under My Skin』に曲提供し、アヴのヘヴィー化をお手伝い。後に同グループを脱退したデヴィッド・ホッジズも5作目『Avril Lavigne』を手掛けるなど、何やら不思議な縁が……。 *村上

 

MARILYN MANSON Heaven Upside Down Loma Vista/HOSTESS(2017)

インダストリアル/オルタナ・メタルとも無縁ではないアヴリル。とはいえ、2013年作『Avril Lavigne』でマリマンとコラボしたのには誰もがビックリしたはずだ。アルバムのジャケットではショック・ロッカーになりきって、大胆なゴス・メイクに挑戦。 *村上

 

NICKELBACK Feed The Machine BMG Rights/ワーナー(2017)

チャド・クルーガーとの交際→結婚にも驚いたが、チャドの作る王道ハード・ロック系の音とパンクなアヴリルの歌唱との相性も意外に良くって! アヴのドラマ性がいっそう引き出されたのは以前のコラボでも証明済み。離婚はしても今回の新作で再タッグ。 *村上

 

SUM41 Underclass Hero Island(2007)

デリック・ウィブリーとアヴリルの結婚生活がハッピーだった頃に制作され、妻について歌った“With Me”“Best Of Me”を収録。デリックはアヴの3~4作目にもプロデュースで参加している。ポップ・パンク界の理想のヤンチャ夫婦だったけど、2010年にあっけなく別離。 *村上

 

KELLY CLARKSON Breakaway 19/RCA(2004)

アヴリルをイメージして作ったというDrルーク製の“Since U Been Gone”や、アヴ共作の表題曲が聴ける大ヒット・アルバム。ベン・ムーディも裏方で参加し、当時は〈アヴmeetsエヴァネッセンス〉などと評されていました。『Under My Skin』が好きならぜひ! *山西

 

LiSA LiTTLE DEViL PARADE SACRA MUSIC(2017)

ライヴのMCで自身をアヴリルに例えたこともあるLiSA。作品ごとにロック・チューンの割合を増やしてきた彼女は、このアルバムでもKenKenやZAXらとラウドに飛ばし、〈和製アヴ〉の道を邁進! 負け犬応援歌“LOSER ~希望と未来に無縁のカタルシス~”が最高!! *山西

 

RIHANNA Loud SRP/Def Jam(2010)

本作に収められた“Cheers(Drink To That)”でアヴの“I'm With You”をネタ使い。リアーナ的には本人とデュエットしたかったようですが、曲調が似ていたため、盗作疑惑が出る前にサンプリングで手を打ったとか。恋愛不器用な2人の共演も観てみたいな。 *山西

 

JOAN JETT Bad Reputation Blackheart(1980)

ロック界の女帝による初期の代表曲“Bad Reputation”を〈The Best Dam World Tour〉でカヴァーしたアヴリルは、よほど気に入ったか、『Goodbye Lullaby』のデラックス盤にも収録。〈悪評なんて気にしない〉というフレーズは男勝りな彼女たちにピッタリ! *村上

 

CHAI PUNK OTEMOYAN(2019)

『PINK』の次は『PUNK』ってダジャレみたいな感じですが、先行カット“CHOOSE GO!”の始まりがアヴリル屈指の馬鹿パンク・アンセム“Girlfriend”とそっくりで、これは『The Best Damn Thing』級のハッチャケを期待せずにいられません。 *山西

アヴリル・ラヴィーンの楽曲のカヴァーを収録した作品。