TOWER DOORSスタッフがアーティストを選出して猛プッシュする企画〈TOWER DOORS POWER PUSH!!!〉を9月からスタートさせました。
今回、その第2弾にセレクトしたのは、ジャンルを横断する超大型新人、Lil Soft Tennisです。Lil Soft Tennisは9月20日に新作EP『Feelin' Love』をリリースし、そのサウンドは早耳リスナーを魅了しています。そんなインディー・シーンを賑わせている彼には、メール・インタヴュー企画〈6つの質問〉にも答えてもらっていますので、併せてチェックしてみてください。
それでは、10月の第4週に紹介した4組のアーティストの楽曲をプレイバックしていきましょう。
Roca. “Landscape”
東京を拠点に活動する男女のインディー・エレクトロ・デュオ、Roca.。2018年にデビューEP『Gene E.P.』 をリリースしています。
“Landscape”は、10月2日に発表されたニュー・シングル。ダークな雰囲気に包まれたエレクトロニック・サウンドと、箏の音色を用いた独特なサウンドスケープに心を奪われます。ヴォ-カルのKayの愁いをまとった美声にも終始惹きつけられる一曲です。
North America “Leave Us To Fate”
英イースト・ロンドン出身の5人組、インディー・ロックバンドのNorth America。彼らは、今回で2回目の登場です。前回は“My Baby's No Ones's Girl”を紹介しました。Catfish And The Bottlemenなどを想起させるクォリティーの高いUKインディー・ロック・サウンドを奏でる新進気鋭のバンドです。
“Leave Us To Fate”は、10月10日にリリースされたニュー・シングル。アコースティック・ギターのストロークが静かに鳴り響くスロウなイントロから、ヴォーカルやギターが徐々にエモーショナルになっていく展開がたまりません。特に3分41秒あたりからのギター・ソロは必聴。思わず涙がこぼれ落ちそうになるほど感動的です。レディオヘッドの『The Bends』や『OK Computer』のサウンド、メロディーをほうふつとさせるこの曲。90年代レディオヘッドのファンにもぜひおすすめしたいです。
打音韻句 “風”
打音韻句は、ビートメイカーのharuki“Daon”IshidaとMCのinkからなるヒップホップ・デュオ。ジャズやヒップホップ、ファンク、ソウルからの影響を受けたトラックに、inkの哲学、美学、科学を詩に落とし込み、彼ら独自の世界観を音楽に昇華しています。
“風”は彼らのセカンド・シングル。タイトル通り〈風〉が通り抜けていくような爽快感のあるジャジーなトラックに、独創的なリリックが頭の中に残るフロウがクセになる一曲です。
Lil Soft Tennis “Lucky”
大阪出身のKazuki Sasakuraによるソロ・プロジェクト、Lil Soft Tennis。2018年にバンドとして結成後、2019年からは現在の体制で活動をしています。ローファイやエレクトロ、トラップ、ラップなどさまざまなジャンルの要素を組み入れたハイブリッドなサウンドが特徴的な新感覚のアーティストです。
今回は、9月にリリースした新作EP『Feelin’ Love』から“Lucky”を紹介。ガレージ・パンク風のドタバタとしたバンド・サウンドが特徴ですが、歌詞には日本語と英語が混ざっており、その独特の歌い回しとクセになるメロディーがたまらない一曲です。歌詞はYouTubeのコメント欄に掲載しています。
またLil Soft Tennisには、冒頭でも書いたように〈6つの質問〉に答えてもらっています。今回紹介した“Lucky”の背景や、彼がどんな音楽から影響を受けてきたかが語られているので、ぜひチェックしてみてください。
来週のブログの更新も楽しみにお待ちください。