50年代にまで遡る伝説や功績の数々はもう説明不要。今世紀に入ってからはウィル・アイ・アムらヒップホップ世代と組んだ『Timeless』(2005年)で人気を新たにし、親日家としても知られてきたブラジル音楽の御大が、コンコードに復帰して5年ぶりの新作を完成した。そもそもは同名のドキュメンタリー作品に合わせて始まったようだが、〈パーティー〉をテーマにしたという賑やかでカラフルな仕上がりに御託はいらず。ジョアン・ドナートやカルリーニョス・ブラウンらの提供曲に加えて本人もいつになく作曲に関わり、愛妻グラシーニャ・レポラーセはもちろん、コモンからエルメート・パスコアールまで多彩な面々が客演している。日本盤にのみボーナス収録されたSKY-HI参加の“Sabor Do Rio”リミックスもアツい!