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FEVER 333 Strength In Numb333rs Roadrunner/ワーナー(2019)

前年の〈フジロック〉での評判を受けて単独ツアーも成功させたラップコア・トリオの初フル・アルバム。EP同様にトラヴィス・バーカーが援護し、攻撃的なサウンドをさらにスケールアップさせていた。新年にも来日が決定! *轟

 

NICOLA CRUZ Siku ZZK(2019)

〈フジロック〉出演も果たしたこのアンデス・ステッパーの2作目をはじめ、中南米の電化アクトが〈エレクトリック・フォルクローレ〉として盛り上がった2019年。バリオ・リンドの『Fulgor』などユニークな良品が続々と届きました。 *轟

 

Nulbarich Blank Envelope ビクター(2019)

テンポのいいリリースと共にライヴ会場のキャパも広がり続け、本作ではその大きさに見合ったスケール感の黒いポップ・サウンドを獲得。秋にはミニ・アルバム『2ND GALAXY』も発表し、すでにさらなる進化も見せている。 *金子

 

あいみょん 瞬間的シックスセンス unBORDE(2019)

2018年末の〈紅白歌合戦〉でも披露された“マリーゴールド”はいまや彼女の代名詞に。2019年に発表した3枚のシングルも幅広いリスナーに長く聴かれ続け、女性シンガー・ソングライターのトップを不動のものにした。 *金子

 

ARIANA GRANDE thank u, next Republic/ユニバーサル(2019)

前年の『Sweetener』から間髪入れずに用意され、ある種の脱皮と同時に流れを完全に掴んだ周到な傑作。キャリア最大ヒットとなった表題曲など、幻惑的な音作りと説明的な内容が今風の万能感に溢れていて凄い。 *轟

 

iri Shade Colourful(2019)

極上のメロウネスを纏った楽曲の数々で成熟感を誇示する3作目。よりブルージーな表情をものにした歌唱でソウル・ミュージックの根源を掴んだ、モダンで普遍的なアーバン・ミュージック集がここに。 *澤田

 

JAMES BLAKE Assume Form Polydor/ユニバーサル(2019)

繊細さを残しながら成熟を見せた圧巻の4作目。前年の顔役であったメトロ・ブーミンやトラヴィス・スコットに加え、旬のロザリア、大御所のアンドレ3000らとしっくり手合わせし、マンハッタンズのネタ使いも一周して新鮮でした。 *轟

 

ONE OK ROCK Eye of the Storm A-Sketch(2019)

US進出以降では3作目。R&B/ヒップホップに馴染む同地のプロダクションを推進し、EDM風の昂揚感とスケール感も湛えたロック・サウンドを獲得。HYDEやUVERworldなどラウド系に同様の傾向が見られたのも2019年の傾向か。 *土田

 

CreativeDrugStoreの自然体な才人が自分ワールドをフル開陳した大傑作。多様な客演も交えつつ、前作で証明したマイク捌きの実力をよりメロディアスに披露した。新EP『Cyver』も配信したばかりで、新年にも期待です。 *出嶌

 

AJ TRACEY AJ Tracey AJ Tracey(2019)

カリブもアフロも吸収してポップに拡張するUK産のラップ作品がとにかく豊作でおもしろかった2019年、グライムを基盤とするロンドンの気鋭による本作はとりわけ待望の一枚でした。UKとUSの色が交じった流石の出来! *出嶌