もともとはお笑いグループとしてスタートし、後に熟練のミュージシャンへ成長していったJADOES。そんな彼らは、同時期に中山美穂や西城秀樹らをヒットに導いていた角松敏生にプロデュースを依頼したことでデビューの契機を得る。角松は流行の意匠を凝らして、シティー・ポップ風味の和製ブラコン〜ファンク・バンドというアイデンティティー確立に寄与することとなったのだ。今回は初作『IT’S FRIDAY』(86年)、“STARDUST NIGHT”を含む2作目『Free Drink』(87年)、そして『a lie』(88年)という角松プロデュースの3タイトルがリマスターされて復刻。当時セールス面では不発だったものの、藤沢秀樹(ダンス☆マン)の後の活躍を例に挙げるまでもなく、グルーヴィーな音作りのカッコ良さはいま聴いてこそ伝わる部分も大きいはず。この機会にぜひ一聴を薦めたい。
▼リイシューされたJADOESの作品
左から、86年作『IT'S FRIDAY』、87年作『Free Drink』、88年作『a lie』(すべてコロムビア)
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