オリジナル・アルバムとしては〈プログレッシヴ・ポップ〉を謳った『THE MOMENT』(2014年)以来8年ぶりになる本作は、彼が今年と来年の秋に開催する独自のステージ〈MILAD(MusIc Live, Act & Dance)〉のサントラなのだそう。フュージョンやAORもあればビッグバンドもあり、80年代のアフター5的な踊り場のノリがある一方で『東京少年少女』的なミュージカル感もあり、それら多様なパートから成る全編を組曲風に聴かせる展開はまさに『THE MOMENT』的。そう書けば本作はこの10年ほどかけて角松が試みてきた表現を集大成したものなのかもしれない。シック“Good Times”と自身の“Step into the Light”のメドレー、すこぶるグルーヴィーな“DANCE IS MY LIFE”など個別の聴きどころは膨大!