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可愛いだけじゃないのよ、BLACKPINKなのよ

このドキュメンタリーの始まりは、BLACKPINKお披露目会で、メディアは、〈K-Popの女性グループもういいわ〉という冷めた目で見ているんですよね。

リード・ヴォーカルのジェニーが「初めてグループとしてではく、個人の気持ちを喋った」と言っていましたが、いちばんシャイなジェニーにそんなこと言われたら泣いてしまいそうになりました。いちばんお姉さんのジスが「グループとしてのバランスを考えている」と言ってましたが、本当は7人か9人のグループになるはずだったグループがこの4人になったというのは、事務所のCEOが凄かったとも思いますけれど、奇跡としかいいようがない。

Netflixオリジナルドキュメンタリー「BLACKPINK ~ライトアップ・ザ・スカイ~」独占配信中
 

いちばんアーティステックなロゼが、世界ツアーで疲れながらもギターを弾きながら「歌うことによって、ストレスがなくなる」と告白する姿には、きっと彼女たちはアイドルから一歩前進を始めてるんだろうなと思いました。そんなみんなをまとめているのは微笑みの国タイから来たリサ。みんなからムードメイカーだと言われて照れながら「そう思われてたら嬉しい」と笑います。本当にみんな控えめで可愛いんです。でもこの作品を観ると、彼女たちは〈私たちは可愛いだけじゃないのよ、BLACKPINKなのよ〉という発してきたメッセージを、本当に自分たちのものにしたんだなと痛感しました。

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ジェニーが言ってたのかな「いつまでもこれが続くとは思わない」というアイドルらしからぬ言葉、ちゃんと4人はわかっているのだと思います。

プロデューサーのテディ・パークが「これからは彼女たちの物語を語る時期にきた」と言ってましたが、スパイス・ガールズやTLC、デスティニー・チャイルドさでもできなかったビートルズ中期のようなジャンルを超えたアーティステックな成長をBLACKPINKは四4人でやれるのか、どうなのか、目が離せません。