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インタビュー

SABER TIGER=北の凶獣の下山武徳と田中康治が語る、40周年作『PARAGRAPH V』に吹き込んだ新しい命

(左から)hibiki(ベース)、木下昭仁(ギター)、下山武徳(ヴォーカル)、田中康治(ギター)、水野泰宏(ドラムス)

ギタリスト・木下昭仁を中心に81年、札幌にて結成され〈北の凶獣〉の異名を持つSABER TIGER。2021年に結成40周年を迎え、現メンバーで33期という長い歴史を誇る重鎮ヘヴィ・メタル・バンドだ。テクニカルなギター、プログレッシヴ・ロックに影響を受けた展開、日本人の琴線に触れるメロディーを武器に日本のヘヴィ・メタル・シーンの中心バンドとして活躍している。

97年にメジャー・デビューを果たし、NTV系で放送された人気アニメ「はじめの一歩」のエンディング・テーマに彼らの楽曲“ETERNAL LOOP”が使用されたことで知っている方もいるかと思う。後にDEAD ENDやLOUDNESSに参加するメンバーが在籍していたことでもファンの間では知られている。現在は日本のシーンから飛び出し、ヘヴィ・メタルの盛んなヨーロッパ各国へも精力的にツアーを行い、その名を轟かせている。

そんな彼らが結成40周年を記念して『PARAGRAPH V』をWalküre Recordsより2021年1月20日(水)にリリースする。〈PARAGRAPH〉はSABER TIGERの過去の名曲達をリレコーディングして新たな息吹を与えるシリーズで、結成40周年を迎える彼らの歴史を振り返るということでも今回の『PARAGRAPH V』は重要な意味を持つ作品と言えるだろう。

今回は『PARAGRAPH V』について、ファンの間で〈アニキ〉の愛称で親しまれているヴォーカリストの下山武徳、そして同じくファンの間で〈マシン〉の愛称で親しまれているギタリストの田中康治に色々と語って貰った。

 

偶然の40周年記念作

――SABER TIGER結成10周年の時に記念すべき最初の『PARAGRAPH』(91年)がリリースされて、20周年の時にはベスト盤となる『THE HISTORY OF THE NEW WORLD』(2001年)、結成30周年には『PARAGRAPH IV』(2011年)がリリースされてきました。2021年に結成40周年ということで『PARAGRAPH V』がリリースになるのですよね。

田中康治「実は言われるまで……」

下山武徳「今までそんなタイミングでリリースされていたんだって思った感じで、その時はそうだったのかもって忘れていた位ですから(笑)。

今回も実は40周年に関係なくリリースしようと思っていたんですよ。制作もコロナで騒がしくなる前に決まっていて、当初は2020年内に発売してツアーもする予定でしたから。それがコロナの影響でレコーディングが後ろにズレたので、2021年が40周年ならそれに合わせて記念作品としてリリースしようと」

――『PARAGRAPH V』収録曲のコンセプトはどういったものだったのですか? 2010年の下山さん復帰以前の曲から選んだのかなと思ったのですが。

下山「メンバーそれぞれが2~3曲選んで。そこから話し合って10曲選んだもので他に縛りはないです。(復帰以前の曲が揃ったのは)たまたまですね」

『PARAGRAPH V』トレイラー

 

過去曲に新しい命を与えるPARAGRAPHシリーズ第5弾

――曲の並びは?

下山「曲の並びは僕とマシン(田中)で考えて」

田中「頭とケツの曲をまず決めてからでしたね。流れとしては前半に激しめの曲を寄せて、後半はバラードとかスローな曲で流れを作る構成を意識しました」

下山「ラストの“Eternal Loop”は最初から決めていて絶対だったけど」

――曲の並びを見た時にツイン・ギター時代とシングル・ギター時代の曲がほぼ交互に並んでいたので、それを狙っていたのかと思ったのですが。

田中「言われてそうだって気付きました。偶然ですよ」

下山「でも、いいところに気が付くね(笑)」

田中「1曲目はどうしようかとメンバー間で話し合って、アニキ(下山)から“Revenged On You”か“Motive Of The Lie”のどちらかにしたいと言われました。僕としてはそのどちらかなら“Revenged On You”に思い入れがあるので、この曲をトップにしたいと。元々この曲を選んだのも僕でしたし」

――下山さん時代の曲でトップからガッといくかと思ったら、久保田陽子さんがヴォーカリストだった時代の“Revenged On You”がトップで面白いなと思いました。

下山「そこに拘りはなくて。“屈辱”や“Into My Brain”が何でトップじゃないんだろうって思うファンがいるかもしれないけど、オリジナル・アルバムでトップを飾った経験のある曲は〈PARAGRAPH〉シリーズの1曲目にはならないって暗黙のルールがありまして。その逆にオリジナルでトップを飾ってもおかしくなかった曲、そういった曲にも特別な思い入れがあるので、〈PARAGRAPH〉シリーズでは1曲目になります」

田中「『PARAGRAPH IV』(2011年)の時も『TIMYSTERY』(95年)では後半に収録してあった“Bad Devotion”が1曲目で意外性を持たせてあるんですよ。それが良いと言っていたのもアニキで」

下山「僕が加入してからの〈PARAGRAPH〉シリーズの1曲目は実は全部久保田さん時代の曲なんですよ。それを狙ったわけでなく、自然とそのセレクトになったんですね」

――“Believe In Yourself”は田中さんが在籍していない時代の曲ですね。

下山「これは木下さんが選んだ曲ですね。ライブでやる想定で、2曲目には疾走系のタテノリの曲が欲しくて。そういった曲ってSABER TIGERは実は少ないんですよ」

――オリジナルはシングル・ギターだったものがこうなるんだって面白みもありますし、新たに木下さんと田中さんのギターの競演を楽しめる喜びもファンにはありますよね。

田中「久保田陽子さん時代に僕がプレイしていた時には、木下さんがシングル・ギターでプレイしていたそれ以前の曲もアレンジしていましたから。今でも昔の曲を掘り起こして、かなりの数をツイン・ギターでアレンジしているので、後付けでツイン・ギターのパートをプレイするのは慣れています。

ツイン・ギターで弾くことに対して違和感や抵抗はなくて、元々木下さんのギターだけで完結していた曲に僕の音や弾き方で新しい命を与える感じがするのでやりがいはありますね。むしろ別の曲にできるのかなとも感じてもいます」

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