1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。
「浜田淳と吉岡哲志は京都、児玉真吏奈は大阪。各々が別々の音楽活動をしている中、ライブハウスで出会ったのをきっかけに意気投合しました。吉岡の運営するレコーディングスタジオ〈studio INO〉に集まり機材を持ち寄ってセッションを重ねていくうちに海外でライブをしたいねと盛り上がり、その後1st EP『DdTPt』を制作して、2018年にEUツアーへ行きSawa Angstromとしての活動をスタートしました」
2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?
浜田「デトロイトテクノ、レーベルのStones Throw、Prefuse 73、ボアダムス、細野晴臣など」
吉岡 「AOKI takamasa、The Chemical Brothers」
児玉 「Syd Barrett、Juana Molina、AURORA」
3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?
“Traveling Waitress”
「2020年に4ヶ月連続リリースしたシングルの第4弾で、ベッドルームで聴けるダンスミュージックをイメージして作りました。
歌詞の世界観は、同じ顔をしたアンドロイド達が移動都市のネオン街でウェイトレスをしながら、自分たちを作ったマスターが来るのを待っている日々というテーマで作りました」
4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?
「Sawa Angstromのライブでもよくご一緒させてもらっているライティングデザインやビジュアルエフェクトで空間を演出するチーム〈SPEKTRA〉と、
11月に発売されたばかりのアルバム『selfy』に音源制作やMV制作で関わらせて頂いた山本精一さん」
5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?
「知り合いのDJ(Mio Joe)のライブ配信で知った南アフリカのダンスミュージック〈Gqom〉」
6. ライブやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。
「これまではEPしかリリースしてこなかったので、フルアルバムもリリースしてみたいなと思っています。コロナがおさまればまた海外ツアーも再開したいです。エレクトロニックを主軸にキャッチーな歌ものも実験的なものも色々作って行きたいです。そして国境を越えて全世界でライブツアーするのが私達の夢です」
回答にあるとおり、Sawa Angstromは海外でライブをして成功を収めるという素晴らしい実績を残しています。2018年にはヨーロッパの4か国で8公演、台湾で2公演を実施、さらに2019年にはオーストラリア・メルボルンでツアーを行うというアクティヴな活動ぶりには舌を巻きます。また、エレクトロニックな音楽性からは想像しがたいのですが、ライブは人力で行うということにも驚かされます。
他にも、作品のリリース・ペースが驚異的です。2018年の冬にリリースしたファーストEP『DdTPt』を皮切りに、2019年にEPを3作品も発表しています。2020年には新たな試みとして4ヶ月連続でシングルを配信し、各曲が著名プレイリストの数々に選出され、その名を世界に轟かせています。
日本だけでなく、世界のリスナーを惹きつけているSawa Angstrom。今後、その音楽もファン層の規模も大きく拡大していくグループであることは間違いありません。多才な3人が織り成す独創性の高いエレクトロニック・サウンドに、ぜひ注目してください。