固有のサウンドを深化させ、新たなトライアルにも手を伸ばした15枚目。自身の演奏を軸にしたオーガニックなアンサンブルが全編を貫き、上白石萌音が自然体の歌を弾ませるデュエット曲“ミルクとシュガー”、ラテンのエッセンスも織り込んだファンク“Butterfly”、ストリングスをフィーチャーしたワルツ“LION”などの多様なアプローチで豊かな色調を作り上げている。間を活かした音像で複雑なグルーヴを描く“Rise Above”も圧巻。