結成25周年の節目を飾る10枚目のアルバムはいい意味で肩肘張らず、ポップもダンスもロックも自由気ままに鳴らす風通しのいい一枚に仕上がった。デイヴ・グロールは青筋立てて叫ぶよりもメロディアスな表情で歌い上げ、全編が聴く者の心を晴れやかに彩る昂揚感に溢れている。ダンサブルな表題曲に顕著だが、何をやってもフーファイ節に落とし込むオリジナリティーにロック・バンドとしての懐の深さを痛感した。