1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ（バンドであれば結成のいきさつ）について教えてください。
「東京出身です。もともと音楽が好きで、苦手な数学や理科を避けて通るように音楽専門の高校へ進学しました。そこではじめてバンドを経験したり、人前で歌ったりするようになりました。
きっかけはシンプル、好きなことだけに目を向けていたら自然に始まっていた、という感じです」
2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?
「秦基博。中学生の時に出会いました。もともとギターなんて私にとっては〈曲を作るための道具〉としてしか考えていませんでしたが、彼の音楽を聴いてその概念が覆りました。高校生になり少しずつ知識が増えてくるとその音の奥深さに気付き、更に虜になっていきました。秦さんのアコギを弾く姿は身体の一部みたいにすっぽりとおさまって、まるでギターも一緒に歌っているようで目が離せなくなります」
3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?
“想像”
「世界中のミュージシャンができることの範囲内で活動しようとしている最中、私たち（チームサトウユキ）もまたその中のひとつでした。楽曲制作において以前からトライしてみたかったサウンドを取り入れたり、MVやジャケ写も〈これがリリースされたらどうなるんだろう〉なんて想像を膨らませ、楽しみながら作りました。
この楽曲のテーマは〈想像〉、そして〈SNS〉。SNSを利用する時間が増えるほど、見えない相手に想像が膨らんで、それでも会えないから、また妄想して。スクエアな画面に映りきらない所、見せてほしいような、勝手に想像していたいような! 現実を見せつけられてしまうと意外とつまんなかったりするんだよな〜とかね。こんな想像、みんなもしてるんじゃないかなって思いを込めた曲でもあります。
〈くだらない〉って共感してほしい!」
4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?
斎藤アリーナ “Night Owl”
「はじめて彼女の歌を生で聴いてから、近くで囁かれているようなのに、はっきりと聴こえてくる言葉がぐっと突き刺さったのを覚えていて、それからずっと注目しています」
5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?
H.E.R. “Hold On”
「H.E.R.はもともと好きでよく聴いていたのですが、最近リリースされたこの曲は特に、私のどストライクでした……。滑らかに滑るようなメロディが癖になります」
6. ライブやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。
「新型コロナの影響で180度変わってしまった音楽の在り方に適応していきたいです。オンラインやデジタルだからこそ日本だけではなく海外にも向けたアプローチができるんじゃないかとか、場所を選ばずライブができるんじゃないかとか。可能性は無限のように感じます。
SNSや新しいツールをもっともっと活用していきたい……! チームサトウユキのみんなとも大いにディスカッションをしながらこれからの〈佐藤ゆき〉の在り方を模索していこうと考えています」
今回TOWER DOORSが紹介した“想像”は、彼女のYouTubeチャンネルでミュージック・ビデオが公開されています。シンプルな白い部屋の中でさまざまな想像を巡らせて歌う佐藤ゆきの様子と、バンド・メンバーたちがそれぞれの楽器を演奏している映像が組み合わさったMVです。
この映像作品を作り上げる際に参照したMVが、YouTubeの詳細部分で明らかにされております。それを見ると、佐藤ゆき&チームサトウユキのこだわりっぷりが感じられます。ぜひ、〈元ネタ〉と“想像”のMVを見比べてみてください。
また2021年3月26日（金）には、東京・御茶ノ水KAKADOから配信される無観客ライブに出演するそうです。今回“想像”を聴いて、佐藤ゆきのことが気になった方は、ぜひチェックを!
LIVE INFORMATION
無観客ライブ配信 LiveStreamLabo Vol.1
「ライブハウスでナニがデキルかタメシテミヨウ」
2021年3月26日（金）東京・御茶ノ水 KAKADO
開場：17:40
出演：佐藤ゆき／大野賢治
MC：聖奈
https://www.livestreamlabo.com/livehouse.html
TIMETABLE
18:20～：オープニング・アクト 佐藤ゆき Special Live
19:40～：メイン・アクト 大野賢治 ワンマン!!!（仮）
