私たちの日常の風景をすっかり変えてしまった、コロナ禍。それはまた、私たちの音楽の聴き方にも少なからず影響を及ぼしたと思います。以前好きだった音楽を受け付けなくなったり、あるいはそれまでスルーしていたような音楽に突如として心を奪われたり……。
そこでMikikiでは、ミュージシャンやレーベル関係者、レコード・ショップ関係者、ライブハウス関係者など音楽に関わって仕事をする人々に〈コロナ禍以降、愛聴している1曲〉を訊ねる新連載をスタート。その回答は一人ひとりのいまの心情を映し出すと同時に、災いに見舞われた人々に対して音楽がどのような意味を持つのか、そのヒントにもなるのではないでしょうか。 *Mikiki編集部
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西恵利香
2014年からソロ・シンガーとしての活動を開始。ラジオDJやモデルを務めるなど、タレントとしても幅広く活動。近年では冨田ラボやtofubeatsの作品にコーラスとして参加したり、YONA YONA WEEKENDERSのライブにサポート・メンバーとして帯同するなど、ますます活躍の場を広げている。2021年5月にはPARKGOLFをプロデューサーに迎えた配信シングル“PINK”、自身初の7インチ・シングル“Hi-Light feat.おかもとえみ”をリリース。 日本的なメロディーとストレートなヴォーカル、多彩なコーラス・ワークにアジア圏のインディー・シーンを経由した〈NEW R&B/HIP HOPサウンド〉は必聴。
コロナ禍以降、特に愛聴している1曲は何ですか?
Sam Kim (샘김) “Make Up (Feat. Crush)”(2018年作『Sun and Moon』収録)
コロナによって出演が決まっていたイベントが全て飛び、制作にも身が入らず、周りのアーティストの頑張りが目に入るのが辛かった。日本詞の曲を聴くことが怖かった。数年前からK-R&Bをよく聴いていたのだけれど、コロナ禍でますます加速したように思う。
そんな時に出会ったのがこの一曲。YouTubeで韓国のON STAGEというチャンネルで、Sam Kimのパフォーマンスを見た。英語と韓国語を行ったり来たりの浮遊感がとても心地よく、スパイスで入ってくるギターにぎゅっと掴まれる。彼の切ない歌声も、ドラムのタイトな音もものすごく好きだ。
やっぱりK-R&Bはかっこいい。これに日本語を落とし込んでみたい。そこから制作の意欲が少しづつ戻ってきた。そうだ、言葉の勉強もしよう。英語も韓国語も話せるようになれば、もっと世界が広がるかも。ここまで思わせてくれた曲、”Make Up feat.Crush”。ありがとう。あたしも頑張ります。
RELEASE INFORMATION
リリース日:2021年5月26日(水)
フォーマット:7インチ・シングル
TRACKLIST
A面:Hi-Light feat.おかもとえみ
B面:Hi-Light feat.おかもとえみ (Henrii Reimix)
西恵利香 “PINK”
リリース日:2021年5月19日
配信リンク:https://lnk.to/erikanishi_parkgolf_pink
■クレジット
Track Produce:PARKGOLF
Music:PARKGOLF/西恵利香
Lyric:西恵利香
Vocal Produce:Sosuke Oikawa
Recorded:Seiki Kitano(Bang On Studio)
Mix:Chroma
Mastering:Chroma
Cover Art:8irdy(from KOREA)