こんにちは。TOWER DOORSスタッフです。

2021年1月からスタートさせた新企画〈TOWER DOORSが選ぶベスト・ニュー・アーティスト〉。毎月、月初に前月のベスト・アーティストを紹介していきますので、お見逃しなく。

TOWER DOORSは毎月25~30曲をYouTubeチャンネルで紹介していますが、ここではなかでもおすすめのアーティスト、これからの活躍が期待されるニューカマーをピックアップ。スタッフが厳選したアーティストを、注目ポイントやコメントとともに読者のみなさんにお届けします。

YouTubeチャンネルのほうでは同内容をポッドキャストで発信、このブログと連動させています。ポッドキャストはTOWER DOORSの総合チャンネルで公開しているので、併せてお楽しみください。

それでは、TOWER DOORSが選ぶ2021年5月のベスト・ニュー・アーティストを6組ご紹介しましょう。

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phritz

2016年からパソコンでの作曲を始め、2018年より現在の名義で活動を開始したphritz。2020年からはオンライン・コミュニティー〈FORM〉からのリリースや、Maltine Recordsのコンピレーション・アルバム『???』(2020年)への参加、新進のネット・レーベル〈ecotone records〉から“summit”を発表するなど、さまざまな場所で活躍しています。

そんなphritzは、EDMやベース・ミュージックなどからの影響を感じさせる音色や豊かなリズム感覚、さらにHyperpopの要素を取り入れた作風が特徴です。その音楽がPorter Robinsonの目に留まり、彼のSpotifyプレイリストに”change my mind”が選ばれたことで、国外からも注目を集めました。

彼のピュアで美しい独特の旋律は、国内でも稀有なもの。そういった点から、5月のベスト・ニュー・アーティストに選出しました。

 

Celeina Ann

日本人の父とアメリカ人の母の間に生まれたCeleina Annは、18歳の頃からYouTubeでCarly Rae Jepsen“I Really Like You”などのカヴァーを発表し、注目を集めました。2018年にデビュー・アルバム『Departures』をユニバーサルミュージックからリリース。2020年にクリエイティヴ・プラットフォーム〈Gold Plant Records〉を立ち上げ、同年11月にEP『Idiot Child』を発表しています。

彼女のいちばんの魅力は、そのソウルフルで甘美な歌声です。作品のリリースを重ねるごとにその歌声は洗練され、美しさを増していました。センチメンタルなピアノのバラードから、現代的で煌びやかなポップ・サウンド、カントリーライクなテイストまで、ヴァラエティー豊かな音楽性を歌いこなすさまにも驚かされます。

すでにキャリアのあるミュージシャンですが、Gold Plant Recordsから新たなスタートを切ったCeleina Annは、ベスト・ニュー・アーティストにふさわしいと思います。

 

The Lamb

東京を拠点に活動するシティ・ポップ・バンド、The Lamb。メンバーは渡辺昇(ヴォーカル/ギター)、荻野順平(ベース)、中島雄士(ドラムス)、宇野究人(キーボード)、山田眞二郎(サックス)の5人です。彼らをベスト・ニュー・アーティストに選出した理由は、その見事な演奏力とエレガントな音楽性です。

繊細なドラム・プレイとグルーヴィーかつ優雅なベースラインが心地よいリズム隊。流麗なサウンドのギターに、ロマンティックなメロディーを奏でるキーボード。そして、なんといっても色気のあるサックスと、優美なヴォーカル。5人が紡ぐ陶酔的でエレガントなシティ・ポップは、まさに磨き抜かれたもの。彼らは国内外で注目されており、楽曲がSpotify〈バイラルトップ50 - 日本〉に入るなど、実力と話題性は十分。

1月にリリースされたEP『Debut』には彼らの魅力が詰まっているので、ぜひ聴いてみてください。特に、KIRINJIや流線形のファンにおすすめです。

 

Utako Toyama

英ロンドン在住で、同地で活動するシンガー・ソングライターのUtako Toyama。彼女の楽曲を一聴すれば、麗しく気品あふれる美声の虜になるはず。

彼女は、米バークリー音楽大学に入学後、多様性・平等性・世界平和のメッセージを訴えるプロジェクト〈SkyBridge〉を自身で立ち上げました。また、〈ジョン・レノン・ソングライティング・コンテスト〉で受賞するなど、国外でその才能が認められているアーティストです。

その音楽性は、ゴスペルやジャズを取り入れた壮大なもの。叙情的な表現とドラマティックな展開で、息をのむほど美しい風景を音楽で描いています。現在、世界中のシンガーとコラボレーションしたEPを制作中とのことで、そちらもとても楽しみです。今年の活躍への期待も込めてベスト・ニュー・アーティストに選びました。

 

Great Youth

京都を拠点に2016年から活動する4人組、Great Youth。彼らの音楽性は幅広く、作品ごとにさまざまなサウンドに挑戦しています。2019年のEP『EMMA』では、憂いを帯びたダークなインディー・ロックが特徴でした。一方2020年のシングル“Just Die”は、爽やかかつメロウな楽曲に仕上がっています。

TOWER DOORSが紹介したニュー・シングル“Loveless”や”SAD!!!”は、ベッドルーム・ポップやヒップホップの要素が取り入れており、鮮やかでエモーショナルかつポップ。the McFaddinとも交流があるようで、次世代のロック・シーンを彼らと共に築いていくであろう、期待のバンドです。

 

Django

神奈川発の9人組のヒップホップ・クルー〈Back Street Blues〉に所属しているラッパー/シンガーのDjango。3月にデビュー・アルバム『PAIN SHADOW』をリリースし、収録曲の“Afterimage (feat. Nägi)”はSpotifyでの再生数が3万回を超えるヒットを記録しています。

『PAIN SHADOW』には〈失ったものや飛び立っていった人にも愛を持って、今生きている事の幸せを感じて欲しい〉という想いが込められており、メランコリックなサウンドと希望を歌ったエモーショナルなリリックが印象的な一作です。ジャジーでメロウなトラックからトラップ・ビートまで、現代的かつ独創的なヴァラエティー豊かなサウンドを乗りこなすDjangoのフロウは見事。

音楽的な多彩さや聴き手の心に突き刺さる言葉を次々に繰り出すスキルから、要注目のアーティストだと感じます。KANDYTOWNなどのファンも、ぜひチェックを。