ジャックスのライブ・アルバム『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』が2021年8月25日(水)にリリースされる。
2月に未発表のライブ・アルバム『LIVE, 15 Jun. 1969』がリリースされたばかりのジャックス。今回新たに発表される『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』は、彼らが68年7月24日に東京・お茶の水の日仏会館ホールで開催した自主公演〈第2回ジャックスショウ〉(共演はスージーQ、薔薇卍結社)で録音された音源だ。ライブが開催されたのは、デビュー・アルバム『ジャックスの世界』の録音から2か月後、リリースの2か月前というタイミングにあたる。
同公演で演奏され、本作に収録されるのは、『ジャックスの世界』から8曲、セカンド・アルバム『ジャックスの奇蹟』(69年)に収録される2曲、シングルのみの2曲、そしてアルバム未収録の“お前はひな菊”“由美子はいない”の2曲(後に若松孝二監督の映画「腹貸し女」のサウンドトラックとしてCD化された)という全14曲、53分。『ジャックスの世界』に参加したメンバーと同じラインナップ、そして水橋春夫(ヴォーカル/ギター)が脱退する直前の貴重なライブであり、各曲の演奏は完成度が高く、これこそ決定版と言っても過言ではない内容だ。
もともとこの録音は、ジャックスのファンクラブの有志が200枚限定の自主制作盤『LIVE ’68’7’24』として73年に販売したもの。その演奏の壮絶さ、凄絶さ、そして熱気と狂気に満ちた会場の空気感から、スタジオ・アルバムに収められなかったジャックスというバンドの本来の姿を捉えた最高傑作として一部のファンの間では評価されており、海外でも高い評価を得ていた超プレミア盤だ。『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』は同作と同内容であり、今回初めて正式にCD化される。
同時期の世界のバンドと比較しても最高水準と言っていいサイケデリック・ロック/アシッド・フォークの傑作ライブ・アルバム『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』。ぜひ手に入れてほしい。
*2021年7月13日追記
〈第2回ジャックスショウ〉のポスター、『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』のジャケット、および当時のジャックスの写真が公開された。
また本作のリリースについて、元ジャックスの谷野ひとし、木田高介の妻・桂ひろこからコメントが届いている。
ジャックスは1950年代のジャズ・ミュージシャンみたいなもの。テクニックはないけどチャーリー・パーカー方式。演奏中、お互いに音楽で会話してるんですよ。ショック受けたり、誰かが反応すると、それに反応したり。
―谷野ひとし
あの頃木田は大学に居るよりも新宿の「ビザール」で過ごす方が多かったかと…。ミルト・ジャクソンよりボビー・ハッチャーソンが好きと言っていました。東京藝大の奏楽堂で卒業演奏代わりのヴィブラフォンの演奏が忘れられない思い出です。
―桂ひろこ(木田高介の妻)
あわせて、『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』のトレイラー動画もアップロードされた。
さらに、タワーレコードのオリジナル特典としてポストカード2枚のセットが付くことも発表に。詳細は下記を参照のこと。
*2021年8月6日追記
ジャックス『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』の発売日が2021年8月25日(水)に延期されたことが発表された。
RELEASE INFORMATION
リリース日:2021年8月25日
品番:FJSP434
フォーマット:CD
価格:2,915円(税込)
編集・マスタリング:中村宗一郎(ピースミュージック)
デザイン:ダダオ
解説:湯浅学(谷野ひとし最新インタビューを含む)
タワレコオリジナル特典:ポストカード2枚セット
※ご予約済みのお客様も対象となります
※特典満了次第終了となります
※複数枚を1回でご注文された場合、商品がすべて揃うまでに特典の保管期間(発売日より1か月)を経過すると、自動的に特典付与対象外となります
※タワーレコード店舗とオンラインでは特典の運用状況が異なる場合がございます。店舗でのご購入で特典ご希望のお客様は、各店舗に運用状況をご確認ください
※特典は満了次第終了となりますので予めご了承ください
※店舗でご購入される際は、各店舗に特典の運用状況をご確認ください
※画像はイメージです。実物とは異なる場合があります
TRACKLIST
1. マリアンヌ
2. お前はひな菊
3. この道
4. 時計をとめて
5. いい娘だね
6. 由美子はいない
7. 敵は遠くに
8. Dm 4-50
9. 薔薇卍
10. どこへ
11. 裏切りの季節
12. ラブ・ジェネレーション
13. われた鏡の中から
14. からっぽの世界
■メンバー
早川義夫:ヴォーカル/サイド・ギター
水橋春夫:ヴォーカル/リード・ギター
谷野ひとし:ウッド・ベース/ベース・ギター
木田高介:ドラムス/フルート/ヴィブラフォン
1968年7月24日 東京・お茶の水 日仏会館〈第2回ジャックスショウ〉
PROFILE: ジャックス
68年、“からっぽの世界”(タクト)でデビュー。同年、アルバム『ジャックスの世界』(東芝)を発表。解散後、ニュー・ロックの先駆として再評価を受けた。メンバーは早川義夫、水橋春夫、谷野ひとし、木田高介、角田ひろ他。