ロスト・アラーフの2枚組CD『LOST AARAAF』が2020年12月30日(水)にリリースされる。

70年に結成され、日本のロックの黎明期に異彩を放ったバンド、ロスト・アラーフ。灰野敬二がメンバーであったことやその特異な音楽から、現在も国内外で伝説のバンドとして語り継がれる存在だ。

今回、ロスト・アラーフのメンバーである灰野と髙橋廣行の監修による2枚組CD『LOST AARAAF』が、結成50年という節目にリリース。完全限定盤である豪華仕様のコレクターズ・エディションと通常盤の2種類が同時に発売となる。

貴重な音源の数々が収録される『LOST AARAAF』には、英訳も収録歌詞カード、鳥井賀句と髙橋によるライナーノーツ、17,000字におよぶ灰野と髙橋の対談、さらにロスト・アラーフのライブ活動の年表が収められるという。

また、『LOST AARAAF』のトレイラーが公開された。

灰野敬二からのコメントは以下のとおり。

ロストアラーフとは、「ロックを継承した唯一のバンド」、
あるいは「いちばんシンプルなパンク」

伝説のバンド、ロスト・アラーフの集大成的な作品『LOST AARAAF』。これを見逃す手はなさそうだ。

 


RELEASE INFORMATION

ロスト・アラーフ 『LOST AARAAF(豪華仕様完全限定盤)』 SUPER FUJI(2020)

リリース日:2020年12月30日(水)
品番:FJSP411
仕様:2CD 豪華仕様完全限定盤
価格:5,900円(税別)

■LPサイズ両開きハード・カバーくるみトレー仕様(サイズ 315 × 315 ×11)
■歌詞カード
①灰野敬二聞き取りによる
②アラン・カミングスによる英訳
■曲目・演奏クレジット

 

ロスト・アラーフ 『LOST AARAAF(通常盤)』 SUPER FUJI(2020)

リリース日:2020年12月30日(水)
品番:FJSP413
仕様:2CD 通常盤
価格:3,660円(税別)

■2CDマルチ・ケース
■歌詞カード
①灰野敬二聞き取りによる
②アラン・カミングスによる英訳
■曲目・演奏クレジット
■ライナーノーツ
①鳥井賀句
②髙橋廣行
■対談:灰野敬二 × 髙橋廣行(17,000字)
■ロストアラーフのライブ活動記録詳細年表(1970~1974年)

 

TRACKLIST
CD1
1. 叫喚地獄(27:39) 日本幻野祭/三里塚1971年8月
浅海章:Piano
灰野敬二:Vocal, Single Reed
髙橋廣行:Drums
2. 最後の審判(29:16) 精進湖ロックーン/精進湖畔1971年8月
浅海章:Electric Piano
灰野敬二:Vocal, Single Reed
髙橋廣行:Drums

CD2
1. 1999年の微笑(38:00) ELECTRIC PURE LAND #3/目黒杉野講堂1974年1月
灰野敬二:Vocal, Petphone
髙橋廣行:Drums
須田茂:Piano
斉藤:Electric Upright Bass
2. Midnight Walk(14:49) 渋谷オスカー1971年3月
浅海章:Piano
灰野敬二:Vocal, Prepared Slide Guitar
髙橋廣行:Drums
3. Law Out(8:07) 渋谷オスカー1971年3月
浅海章:Piano
灰野敬二:Vocal
髙橋廣行: Drums

 


PROFILE: 灰野敬二
70年、エドガー・アラン・ポーの詩から名を取ったグループ〈ロスト・アラーフ〉にヴォーカリストとして加入。また、ソロで自宅録音による音源制作を開始し、ギターやパーカッションを独習する。78年にロック・バンド〈不失者〉を結成。ソロのほか不失者、滲有無、哀秘謡、Vajra、サンヘドリン、静寂、なぞらない、The Hardy Rocksなどのグループ、〈experimental mixture〉名義でのDJ、他ジャンルとのコラボレーションなど、多様な形態で国際的に活動を展開。ギター、パーカッション、ハーディ・ガーディ、各種管弦楽器、各地の民族楽器、DJ機器などの性能を独自の演奏技術で極限まで引き出しパフォーマンスを行う。これまでに170点を超える音源を発表し、確認されているだけでも1,500回以上のライブ・パフォーマンスを行っている。

PROFILE: 髙橋廣行
70年、ロック・バンド〈ロスト・アラーフ〉を結成。バンド活動の傍ら、72年にイベント制作集団〈ブルー・チアー〉を設立。73年、裸のラリーズに加入、実験音楽ユニット〈エターナル・ウーム・デリラム〉を始動。74年、ロック・コンサート制作会社〈アダン音楽事務所〉を設立。91年、〈制服向上委員会〉のためのプロダクション〈PTAコミティ〉を設立。95年、〈アイドルジャパンレコード〉を設立。2020年、「イベント仕掛人が語る『70年代ロック実話』」を刊行。

PROFILE: ロスト・アラーフ
70年5月、〈ビートルズ・シネ・クラブ〉主催のイベントに学生だった浅海章(ピアノ)と髙橋廣行(ドラムス)が出演。同年7月に灰野敬二がヴォーカルで参加、さらにギタリストが加わり、〈ロスト・ブラック〉から〈ロスト・アラーフ〉に改名。同月、フラワー・トラベリン・バンドや村八分などが出演した富士急ハイランドのイベントから本格的に活動を開始。ロック・フェスティヴァルや学園祭、地方ツアーをはじめ、前衛劇団の音楽を担当することも。その楽曲には一部作曲されたものもあるが、ほとんどがピアノとドラム、ヴォーカルの完全な即興によるもの。自由奔放なスタイルによる不定形な演奏は長らく理解されなかったが、現在は海外からの支持が厚い。