PIGGSだからできる曲
――その“VISITOR”が今回のニュー・シングルですが、1曲目はインダストリアル調の“Piggy”なんですね。
BAN「初めて聴いた時は〈何だこの曲は?〉って思いました。先日ライヴで初披露したんですけど、インパクトが凄いあって、自分たちでやってても普通じゃいられなくなっちゃうっていうか(笑)。でも、それがカッコイイし、PIGGSだからできる曲だな~とも思います」
――激しい曲なので〈ライヴでどうやるんだろう?〉みたいな。
SHELL「ライヴでやった感想だと、いままでのPIGGSとは違う表現を観せれるし、〈え、SHELLME、そんなこともできるんだな〉〈CHIYO-P、そんな表情もできるんだ〉みたいに、個々の新しい面も出せる曲なんじゃないかなって思いました。私が実際みんなのこと観てて、〈すげえな〉みたいなところがあったんで(笑)。お客さんを驚かせられる曲なんじゃないかなって思います」
――“VISITOR”じゃなくてこれが1曲目なのも意味があるということですね。
プー「はい。驚かそうと思って」
SHELL「驚くよ(笑)」
プー「順当にいけば“VISITOR”なんですけど。そこをあえての〈PIGGSはただもんじゃないんだぜ〉っていうメッセージを暗に込めた曲順っていうか(笑)」
――曲調にはプー・ルイさんからのオーダーもあったんですか?
プー「これは言ってないです。“Piggy”も徒歩ツアー中に届いたんですけど、あの時期はとにかくRyanがノリにノッてて、やっぱ天才系なんで好調な時はバーッて曲がくるんですよ。そのなかからPIGGSの引き出しを増やす意味も込めて選んだ曲です」
――これもMVを撮っているんですよね。
BAN「はい、MVはみんな下着姿で」
プー「ちゃんと意味のある格好というか、世界観にマッチしたMVで、変に下着みたいな感じじゃないです(笑)。実は“LINK EMOTION”のMVと繋がってるっていう設定で。実際に生活してる家で、部屋着で楽しく元気に踊る“LINK EMOTION”が昼のPIGGSで、夜の“Piggy”では、踊って暑いから服脱いで頭おかしくなっちゃったっていう感じです。みんな自分の中に飼ってる獣を解放するぞ、みたいな」
BAN「でもホントに解放したと思う。それぞれの部屋にカメラマンさんと2人で入って、真っ暗にしてカメラのフラッシュだけで映像を撮ったんですけど、〈自分の思うホラーな感じでやってみて〉とか言われて、やったことない動きとか表情をしました」
プー「BAN-BANとCHIYO-Pは、近所迷惑なのにめちゃめちゃ暴れやがって(笑)」
CHIYO「入り込んでたのかわかんないんですけど、あんまり記憶ないぐらい(笑)。後から言われて、〈え、そんな暴れてた?〉ってビックリして」
SHELL「地団駄を踏んでるみたいな音がずっと鳴ってて、〈もう早く終わって〉と思いました。苦情が怖くて(笑)」
CHIYO「フラッシュの感じで何だかわかんない感じになっちゃって。ちょっと脳みそがおかしくなってました」
――それは****とかのシチュエーションですよ(笑)。フラッシュで朦朧として。
SHELL「アハハハハ」
CHIYO「それになってた、めっちゃ(笑)」
プー「そうなんだ」
SHELL「撮影自体もドッキリというかサプライズ的な感じだったんで、ガチの素の私たちが観れて楽しいと思います(笑)」
プー「今回は“VISITOR”をお願いした元さんに3曲ともMVを監督していただいて、ずっとPIGGSチームで映像を任せる方が不在だったんですけど、1年探し続けてめっちゃヴァイブスが合う人に出会うことができました」