〈すすり泣きロック〉と題した新作でジョンが示すのは80sサウンドへのとめどない愛情だ。シンセの響きやフレーズがいかにもTOTOっぽい“Last Train Home”、華麗に躍るリズムとメロディーがモロにフリートウッド・マックな“New Light”など着想の源を紐解くのもいちいち楽しいが、絵になる男前なポーズが次々登場することこそ最大の魅力。すすり泣きギターのキマリ具合を含め、同性リスナーもウットリさせられること請け合い。