マシアス・エイクは、ノルウエイの音楽家。2008年にECMから初のリーダー作をリリースして、これがリーダー作品としては五枚目となる。前作から引き続きTp、Vln、P、Drms × 2、Perc、Pedal Steel G.という編成。すべてマシアスのオリジナル。ドラマーが二人いるとは思えない澄み切った空間に、TpとVlnのユニゾンの、まるでジョン・ハッセルの音を思わせるメロディが響き、音の密度が音楽に速度を生み出し、それはテンポを刻むというより時間が収縮するように聴こえる。ビル・フリゼールのようなペダルスティールは、アンサブルに前景と後景を演出し隙間を埋めるのではなく、むしろ隙間を聞かせる。ヤン・ガルバレクの次世代の北欧のジャズ。
マシアス・エイク(Mathias Eick)『When We Leave』澄み切った空間にジョン・ハッセル的メロディーが響く次世代の北欧ジャズ
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ジャズ