
いまのASPに自信がある
――ナアユさんは“You don't say”も作詞されてますが、作詞でいうとモグさんが書いた“いつでもファッキュー♡”はまたモグさんらしいイメージというか。
モグ「いや、私らしいと思います(笑)。これは曲調も楽しそうで、初めて聴いた時に海外ドラマの学校みたいな雰囲気を感じたので、だったら学生時代の私が溜めに溜めてきた怒りを書いちゃおうかな~って思って書きました。で、私が単純に〈FUCK YOU〉を言いまくりたかったのでたくさん入れて、〈ナシでしょ〉って思ってたら採用していただきました(笑)」
――規則違反もよくしてたんですか?
モグ「全部事実です(笑)。呼び出しをくらってる姿を考えて入れてくれたり、振付けも好きですね」
――一方、ナ以さんは2曲で初の作詞となりました。
ナ以「とても嬉しいです。“GAZE”は子どもの頃から自堕落さとか、自分の性格が嫌いだったんですけど、それを周りのせいにしていたところがあって。でも、やっぱりWACKに入ってそれを変えたかったので、〈何でも他人のせいにするのは違うんじゃない?〉〈変えなきゃダメだよ〉って、自分に向けて書きました。凄い泣き虫だったり、発言するのが怖かったりする自分に向けて〈人のことがどうとか気にしないでやりな〉って書いてますね」
モグ「歌詞を見た時、凄いなって思ったよ」
――曲調も相まって、攻撃的なASPとはまた違う、人間味のある曲になりましたね。
ナ以「凄い綺麗なメロディーで私も好きです。たぶん初めて書いた詞なんですけど、渡辺さんから〈良かったよ〉みたいにメールいただいて、それがホントに嬉しくて。歌詞書くの楽しいなって思いました」
――もう1曲“Let's go as a weirdo”もナ以さん作詞で、これは〈変わり者でいこうぜ〉っていう内容で。
ナ以「はい。こっちはグループに向けて書きました。ASPはメンバーカラーとか発表してないのに、ならず者のみんながペンライトを振ってくれていて、人に色が見えるのっておもしろいし嬉しいなって思ったことをきっかけに思い付いた歌詞です。やっぱりASPは何にも染まりたくないし、例えばこの髪型も〈変なの〉とか言われるかもしれないけど(笑)、私はいまのASPにめちゃくちゃ自信があって最高なグループだと思うので、何を言われても〈知らねえ〉〈見てろよ〉って。メンバーに〈進んでくぞ!〉って書きました」

――そんな気合いの力作が年明け早々に出て、WACKツアーもありつつ2月21日にはZepp DiverCityでのワンマン〈ANTi SOCiAL PAiNS〉が開催されます。最後に新年の目標を教えてください。
ユメカ「めざすはZeppですね。5人でどれだけのことをできるか、不安はもちろんありますけど、いまはそれよりもワクワク感が凄くて。個人では変わらず宇宙一のアイドルが目標なんですけど、まずはこの頼もしい2人が入ったASPをいろんな人に観てほしいです」
ウォンカー「新年は大きくなるASPをたくさんの人に見せつけたいし、見ていてほしいです。そう思ってもらえるような人になりたいですし、がんばります。寅年ですので……いっぱい咬みつくぞ! 咬みつくぞ!」
ユメカ「タイガーだけに。ちょっとユメカ・ナウカナ?っぽいですね(笑)」
――困りました(笑)。ナ以さんは?
ナ以「もっといろんな人に知っていただきたいし、いろんな人がASPを観てどう思うんだろうっていうのも知りたいです。そのためには、もっと大きいところにも立たなきゃいけないし、そこに立つのに相応しいグループにしたい。でも個人としては〈もっとできるでしょ〉っていう足りないところがあるのは自分でもわかってて、やっぱり歌とかダンスだったりの基礎を自分では極めていきたいです」
マチルダー「私は2022年は……えっ、〈入ったばっかりで何言ってんだ、コイツ〉とか思わないですか?」
――これからの話ですからね。
ユメカ「うん、そうだよ」
マチルダー「あの、自分がメンバーだからじゃなくて、ASPはめちゃめちゃカッコイイのに〈何で知らないんだろう?〉って思うので、普通に道とか歩いてる人とかにもホントに知ってほしいです。個人としてもASPの芯の部分をちゃんと自分のなかに持ちたいなって思ってます」
――はい。では、モグさん。
モグ「2月にZeppが終わったら、ASPが集まって1年経つので、知ってる人には〈めっちゃ変わったね〉って思われたいですし、知らない人には知ってもらうだけじゃなくて、全員ASPの虜になるように惹きつけたいです。自分には自信が持てないんですけど、ASPには自信があるので、新年は思い詰めず、決めつけず、自分なりに明るくポジティヴに、もっと自信を出していきたいです。ユメカちゃんは宇宙一とか言うんですけど、私は物凄く現実的なことを考えてしまうんですね。なので……」
ナ以「現実的じゃないって(笑)」
ユメカ「現実的ですけど(笑)!」
モグ「いや、めざしてる場所とか目標を言ったら〈できるわけないじゃん〉って笑われるとかすぐ思っちゃって、あんまり口に出したくないんですけど、そういうのを全部取っ払って、本気でめざさないと上には行けないと思っています」
ASPの2021年の作品。
左から、アルバム『ANAL SEX PENiS』、シングル“the MAN CALLiNG”(共にWACK)、柏木由紀とのコラボ・シングル“柏木由紀なりのASP -AGAiNST THE WORLD-”(キング)