皆さんこんにちは! 冬まっしぐらなタイミングですがいかがお過ごしでしょうか。fhánaの和賀です。

 ここ数年、家でお酒を飲む機会がめっちゃ増えたんですよね。特にクラフトビール。タップルーム行ったりして飲んだり、珍しいやつを買ったりしてるんですけど、最近の缶のデザインって国内外問わず、凄いお洒落なグラフィックがついていたりして、見てるだけでもテンションが上がったりするんです。で、特に音楽やってる友達と一緒に飲んでたりすると、〈このジャケってニカっぽいよねー〉〈この曲聴きながら飲むのめっちゃ楽しい〉みたいな話が自然に出て、音楽とグラフィック、そしてお酒って結びついてるんだなーと改めて実感したここ最近でした。奈良醸造のビールとかアルバムのジャケットにしたいくらい。お酒に限らず、美味しい食べ物や飲み物と最高の音楽、そして目で見るいろいろな刺激の相性は本当に素晴らしいと思うので、2022年からはまた、いろいろな形でそういう楽しい体験や経験をしたり、提供していけたらいいなと思います。

BBHF 『ホームラン』 Beacon(2021)

 というわけで今回のお薦めを。まずはBBHFの“ホームラン”。Galileo Galilei時代からずっと尾崎雄貴さんの曲は歌詞もメロも本当に良いなと思っていたんですが、それはBBHFでも健在で、アツくてメロディアスなんだけどどこか透明感や涼しさが感じられる、ある種の北海道らしい音がとても好み。エレクトロやいろんな音楽を通過したバンド・サウンド感がとても良く、前面に出てくるエモーショナルなギター・サウンドがいまでは逆に新鮮なのかもしれません。先日BBHFのライヴを観に行ったんですが、スポットライトに当てられてダイナミックに演奏されるこの曲は本当に最高でした。

PEOPLE 1 『PEOPLE』 Pollyanna(2021)

 2曲めは、レトロ感のあるお洒落なグラフィックが毎度特徴的な謎のバンド、PEOPLE 1の“魔法の歌”。昨年出たアルバム『PEOPLE』の収録曲で、2000年代のくるり~スーパーカーのようなギター・ロックのサウンド感を改めて聴いているようで、その頃に学生だった自分にはとても刺さりました。coalowlさんによる美麗なアニメーションのMVも本当に素晴らしいので、ぜひMVも合わせて観てもらえればと思います。他の曲もややローファイな質感が気持ち良く、アルバム通してオススメです。

FOALS 『Wake Me Up』 Foals(2021)

 3曲めはフォールズの“Wake Me Up”。メンバーの脱退を経て、久しぶりの新曲はある種彼らの正統進化のような極上のダンス・ロックでした。歯切れの良いグルーヴィーなカッティング、〈らしさ〉のあるダイナミックなドラム、そして吠えるようなヴォーカルが合わさったときの気持ち良さは唯一無二で、形態が変わったり進化していても、これが聴きたかった!というようなある種の安心感があるように感じます。ワイルドさとどこか内省的でソリッドな印象が同居している不思議なバンドだなという印象を自分は持っていて、それがある種の憧れでもあります。また日本で観られるといいな。

 今回はここらへんで! またね。

 


yuxuki waga
サウンド・プロデューサーの佐藤純一(FLEET)とkevin mits­unaga(Leg­gy­salad)、ヴォーカリストのtowanaと組んだユニット、fhánaのギターなどを担当。最新シングル“愛のシュプリーム!”(ランティス)も好評リリース中! 昨年から振替となっている〈fhána Love Supreme! Tour 2021〉の大阪公演も1月29日に開催されます。最新の動きについては〈http://fhana.jp/〉をご覧ください!