2010、2011年ライヴ録音(拍手無し)。いずれの曲も演奏会当日はニールセン・プログラムの前半に演奏されたということからか、92番の「オックスフォード」以外はタイトルがついていない交響曲が選曲されている。そして、その演奏のどれもがコリン・デイヴィスが遺した名演奏として永遠に生き続けるに違いないと思わせるものばかりである。コンセルトヘボウOとの録音以来30年の時を経ても変わることのないスタイルで充実の演奏を聴かせるあたり巨匠の面目躍如と言うべきもの。チェンバロが加わっている98番など作品の面白さも相まってとても印象深い。