ヤナーチェクをサイモン・ラトルはキャリア初期のグラゴール・ミサ、シンフォニエッタ、タラス・ブーリバやオペラ「利口な女狐の物語」の録音以来、頻繁に演奏を行う。現在はオペラをベルリン国立歌劇場で継続して上演し、ロンドンで録音も行う。「イエヌーファ」はベルリン国立歌劇場の無観客ライヴ映像が素晴らしかった。このロンドンにおけるライヴ録音はそれを上回る熱量とうねりが聴き手を惹きつける!　ラツァがイエヌーファを傷つけてしまう場面の緊張感やコステルニチカが乳児を手にかけた後の狂乱ぶり、イエヌーファとラツァが結ばれる最終場面が感動が歌手を含めて素晴らしい。