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左から、チャンベイビー、キャ・ノン

新しい形を見つけていく

――GANG PARADEに〈戻る〉という感覚の方もいれば、新加入の3人は再始動の受け止め方も違ったと思います。

キラ・メイ「そうですね。それこそトレードのタイミングとかで未来を想像しても、キャ・ノンとベビも含めて分裂中に加入したメンバーがそこにいるのか自信が持てなくて。私は2020年の合同オーディションで、初めはWAggから昇格してGANG PARADE加入が発表されて、GANG PARADEとしてのライヴの準備もしていたのですが、コロナの影響で実際にお客さんの前でライヴできなかったので。だから元旦に再始動を知った時に、自分もそこに当たり前にいることが凄く嬉しかったです。そこから10曲を覚えてやるのは大変だったんですけど、自分もギャンパレとしてやれるんだっていうのは、それ以上に嬉しかったです」

キャ・ノン「私も同じで、やっぱり5月の中野サンプラザも観に行っていたので」

――その時は観る側だったから。

ノン「そうなんですよ。だから〈あのメンバーでやるのかな?〉みたいな気持ちもあって。歌割に自分の名前があるのを見て〈GANG PARADEになったんだ〉って思いました。再始動のライヴは準備も慌ただしくて大変だったし、不安は足されていくんですけど、やっぱり最初に〈再始動します〉って言われた時のワクワクはずっと消えなくて。自分自身もギャンパレをファンの立場で観ていたので、再始動することも嬉しかったし、そこに自分がいることも嬉しかったですね」

――ちなみにキャ・ノンさんが観ていたギャンパレというのはどんな印象でしたか?

ノン「2017年の“Beyond the Mountain”ぐらいから観ていて、その時期のギャンパレの尖り方っていうか、嫌味のないギラつきが凄く好きだったんですよ(笑)。全員が同じ戦闘態勢でいるんだなって思ってたし、自分もそんなふうになりたいです」

チャンベイビー「私は、〈自分もメンバーかな?〉とか考えたことはなかったけど、新聞を見てすぐに、思考を動かす間もなく練習が始まったのが、逆に良かったです」

――余計なことを考えずにいられて。

ベビ「そう。わからないことだらけだったし、想像があんまりできてなかったんですけど、2日と3日のライヴで、何か先が明確になった感じがしました」

左から、キラ・メイ、月ノウサギ

――1月2日と3日に再始動ワンマンをO-WESTで開催して、1月半ばにはもう東名阪ツアーも行われました。

ミキ「すぐツアーもやらせていただけたので、1月上旬とかは怒涛の振入れをして、一曲一曲を詰めてひたすら練習しての繰り返しで、形を作るところまで手が回せていない状況だったので、いまやっと少しずつ落ち着いてきて、ここから作りはじめられるかなっていう感じではあります」

マイカ「いつの時代のギャンパレも〈私たちはこういうふうに行くぜ!〉って形を作り上げながら這い上がってきたので、いまのメンバーの良さと受け継がれてきた良さを合わせて新しいギャンパレの形を発見していきたいし、それをどう見せるか日々考えて、模索している毎日です」

ユイ・ガ・ドクソン「ライヴして〈みんなの遊び場ってこうやったよな〉みたいな感覚を感じたのが大きいって思いました。再始動する前もいろんな可能性をみんなで予測して、やんややんや話したりはしていたのですが、実際にライヴしたら、この先の未来をイメージできる脳になって。やっぱり感じるものが多かったですね」

月ノ「人数が増えて見え方が変わるのは大前提なんですけど、やっぱりシンプルに人が増えるぶん思いも増えるんだなって思いました。それぞれに思いや考えがあって、ぶつかることもプラスに変わることもあるんですけど、全員が弾丸みたいに同じ思いを持って進んだら、それって最強だなって思うようになってきて。この人数を、パフォーマンスだけじゃなく全部に活かしていきたいです」

――人数が増えた影響は単純にいろいろありますよね。

ユア「まあ、ひとつの話題に関する話は長いですね(笑)。それだけみんなの考えが集まってやっているので、悪いことではないけど、まとまるところはもうちょっとまとまれたら、もっとグループとしても良いグルーヴが生まれるんじゃないかなと思っています。一致団結感という意味では〈まだまだここからだな〉みたいな」

――それぞれ活動歴が違うので、全員で話してて遠慮があったりはしませんか?

メイ「それはないです。キャリアが違うのもあって、逆に歴が長いメンバーのほうが、ちゃんと聞いてくれようとしたり、言いやすいように聞き出してくれる感じはあるので、話しにくいとかは感じないですね」

ノン「人が多いぶん、伝え方とかをちゃんと考えないと、伝わってほしいように伝わらないなって思うので。まあ、前の4人だと班で話しているみたいだけど、10人いると教室で発言しているみたいな気持ちにはなります(笑)」

――わかりやすい(笑)。ベビさんは6人時代と比べてどうですか?

ベビ「あ~、6人の途中からちょっとずつ自分のことを言えるようになったから、いまもちょっとは言えるかな、みたいな感じです。最初から急に10人で始まっていたら、たぶん私は何も言えてなかった気がする(笑)」