サントラ『Think Like A Man Too』から半年での新作は、キャピトル移籍の機会にも合わせ、表題通りUKの気鋭クリエイターたちと手を組んだもの。昔から作品ごとにコンセプトを据えていた彼女だが、今回は異国でのチャレンジそのものがテーマということもあって、気負いなく個々の楽曲に取り組めたようだ。ノーティ・ボーイやサム・スミス、そのサムを援護するジミー・ネイプス、ヴェテランのエッグ・ホワイトらが名を連ねるなか、“F For You”でも絡んでいたディスクロージャーとの粘るミッド・ガラージ“Right Now”やノックス・ブラウン製のホーリーなスロウ“Whole Damn Year”(エミリー・サンデー作)が新鮮味と安心感を巧く共存させている。まあ、器に関係なく感情を注ぎまくる姿はやはりメアリーだ。