近年の狂騒が巻き起こるずっと前から往時のシティ・ポップ的なあれこれを志向してきた流線形が、実に16年ぶりの新作となるミニ・アルバムを発表。ヴォーカルに堀込泰行を迎えて弦楽やホーンも導入し、これまで以上に豊かなアンサンブルを展開している。一方で70年代のメロウ・グルーヴに照準を絞ったタッチはまったく変わっていないと言えるし、そこに首謀者=クニモンド瀧口の硬派な美意識が見い出せる。お待たせし過ぎない次作を所望!