
ファンのみんなとパーソナルな関係を築きたい
――作曲についてお伺いさせてください。オールモスト・マンデーは3人ともソングライターだと聞いていますが、どうやって曲を作っているんですか?
ドーソン「それは、毎回ちがうかな。これって決まってることは、何もなくって。いつも、みんなが好きな曲をリファレンスとして挙げて聴いたり、メロディーから始めてコードを付けていったり、ギターやベースのフレーズから始めたり。毎回ちがうし、変わってくから、常にフレッシュでクールでいられるんだ。
まあ、大抵は、そういう作業のなかで一定のバイブスをつかんだら、どこに向かってくのかっていう方向性を見つけ出してく感じかな。一つのアイデアから始めて、一日で仕上げてみたら、最初のとはまったくちがう曲になってた、なんてこともあるよ(笑)」
――ファンとの関係性についても教えてください。“cough drops”はもともと、TikTokでファンに〈今年リリースする予定はないけど、ファンのみんなが気に入ってくれたらリリースするね〉と投げかけた曲でしたよね。そういうファンとの密で独特なコミュニケーションを大事にする理由は? 今回、日本に来たことも、ファンとのコミュニケーションの一環だと思うんですけど。
ドーソン「そう思うよ。僕らは、お互いに繋がり合ったコミュニティーというか、ファンベースを築き上げる方法を常に見つけようとしてるんだ。だから、ファンのみんなを招いて、ティザーを聴いてもらったりしてる。
生で音楽を演奏して、オーディエンスから反応をもらえる経験って、めちゃくちゃデカいんだ。色々なことに気づかされるっていうか。みんなが実際に楽しんでくれる曲こそが、次に出すべき曲だと思うからね。だから、みんなとパーソナルな関係を築きたいんだ」
――では、最後に、2つ質問をさせてください。オールモスト・マンデーは、日本語や韓国語など、かなりたくさんの言語のリリックビデオを発表していますよね。これも、やっぱりファンとのコミュニケーションを大切にしているからなんでしょうか? そして、“cough drops”のミュージックビデオのロケーションがすごく素敵なので、どこで撮影したのかを教えてください。
ドーソン「まず、韓国語や日本語のリリックビデオを頑張って作ってる理由は、もちろんファンのため。世界の色んな場所と繋がってるって感じたいから。たとえば、ブラジルだったらポルトガル語で、ファンのサポートや愛を感じたい。
インターナショナルなファンは、僕らにとってほんとに大事な存在なんだ。日本に来れたことも、夢のようだよ。こうやってここに座ってインタビューを受けてることもね」
コール「“cough drops”のMVを撮影した場所は、メキシコシティなんだ。
ルームメイトとメキシコシティへ旅行に行ったときに、建築家の方が作ったあの家に寄ったんだよね。建築家の名前はハビエル(Javier Senosiain)だったかな? 名字の発音がちょっとわかんないけど、〈有機的建築〉っていうのを作ってる方で。
そこがすごくよかったから、写真を2人に見せたら、〈超クールだね! ここでビデオを撮ろう!〉ってなったんだ。で、メキシコシティでライブをやるときに時間を作って、そこで撮らせてもらって。ロケ地のひとつとして、その建築家の方が作ってる公園でも撮らせてもらった。そこは25年間も作ってるらしくて、完成まであと5年はかかるらしいよ」
――ええっ(笑)!?
コール「うん(笑)。だから、僕らは、そこに初めて入れてもらって、撮影させてもらった人間になった。おそれ多かったけどね。
僕が見てきたなかでもいちばんシュールリアルな場所で、スペシャルなロケ地だった。MVにはパーフェクトだったね」
――わかりました。本日はありがとうございました!
全員「こちらこそ、どうもありがとう!」

RELEASE INFORMATION

リリース日:2022年10月5日
品番:UICH-1019
価格:1,980円(税込)
TRACKLIST
1. cough drops
2. sunburn
3. sun keeps on shining
4. broken people
5. parking lot view
6. til the end of time
7. sunburn (Live at Vevo DSCVR)*
8. sun keeps on shining (Live at Vevo DSCVR)*
*日本限定初収録
PROFILE: almost monday
米サンディエゴを拠点に活動する98年生まれの3人、ルーク・ファブリー(ベース)、ドーソン・ドハティー(ヴォーカル)、コール・クリスビー(ギター)からなるインディーポップバンド。メンバー全員がソングライターで共通の趣味がサーフィン。カリフォルニアの太陽やチルなエネルギーから影響を受けた彼らが生み出す音楽は、ファンキーなベースライン、恍惚とした歌声、そして、踊りたくなるグルーヴが魅力。幼馴染のルークとドーソンがサーフィンを通じてコールと出会い、大学時代にオールモスト・マンデーとして音楽活動を開始し、ガレージで数え切れないほどの練習を行い、サーフショップの裏でライブを行った。有名音楽プロデューサーのマーク・ニーダム(キラーズ『Hot Fuss』やイマジン・ドラゴンズ『Night Visions』など)にみずから売り込みのメールを送ってみたところ、返事が届き、音楽的な付き合いがスタートする。2020年、デビューEP『don’t say you’re ordinary』をリリース。ファーストシングル“broken people”は、米オルタナティブラジオチャートでトップ20入りを記録。また、Apple Musicのラジオステーション「Beats 1」でホストを務めるグラミー賞ノミネートプロデューサー兼DJのゼイン・ロウにピックアップされ、デビュー早々、大きな注目を集める。2021年7月セカンドEP『til the end of time』をリリースし、表題曲は日本のラジオ等でもチャートインするなど、バンドの勢いを加速させる一曲となった。さらに、Amazon Music、Shazam、Ones To Watch、Forbes誌、People誌、GQオーストラリアなど多数の音楽メディアから〈ネクストブレイクアーティスト〉として注目され、〈ロラパルーザ〉や〈ボナルー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル〉といったアメリカの人気大型音楽フェスに多数出演を果たした。8月にリリースしたシングル“cool enough”はエルトン・ジョンから称賛を受けた。2022年4月、シングル“sunburn”をリリースし、再び日本のラジオ等でもチャートインを記録するなど、好評を博した。勢いを落とすことなく、6月にシングル“sun keeps on shining”をリリース。単独ツアーに加えて、ロックバンドのジョイウェーヴやロス&ロッキー・リンチによる兄弟デュオのドライヴァー・エラのサポートアクトとして全米、南米ツアーを成功させる。そして、10月、カリフォルニアの太陽とチルなポジティブバイブスを引っ提げて、ついに初の来日公演決定!