
過去の楽曲やストックに新たな生命を吹き込みながら、この2年あまりの日常を映し出していった『Wonderful world』。
「家の中にはいくつもメモ帳があちこちに置いてあって、ふと浮かんだ言葉を書き留めるようにしてます。ここ2年ぐらいそれが続いてますね。1行の言葉からパッと広がるときもありますし、その1行が強いがために先に進めないときもあります。TVドラマとか観てて浮かぶことも多いですね。ふとした言葉の切り返しだとかフレーズを耳にして、これはちょっとなかなか日常では使わない、歌でこそ表現できる世界だなと思ったり、そのセリフを言われたときに、聞いた自分はどう答えるかっていうことを考えたり」
そういった変化に富んだ日常のなかで編まれていった楽曲には、〈名曲〉と呼ばれるものが持つスケール感が漂っている。“だからって”“それだけさ”といったバラードなどまさにだが、なかでもトリ前を飾る“誰の空”では、〈生きることのすべてを歌う〉という魂に溢れたASKAの〈覚悟〉を受け取ることができる。
「音楽生活もここまできて、あとどのぐらいやれるかわかりませんけど……っていうことを口にする年齢になったということですね。そのなかで〈生きることのすべてを歌う〉っていう、そんな大それたことではないんでしょうけど、そのくらいの気持ちで音楽に取り組んでもいいかなっていうのがあってね。自分自身に〈やれるものならやってみろ〉って言ってる気持ちもあるんです。それを受け止めてやってやろうじゃないかって、自分への確信をちゃんと吐いた歌になってますね」
トータルタイム1時間強。「ちゃんとしたCDとして、アルバムとして世の中にリリースできることに耐えうるアルバム」と自信を持って届ける『Wonderful world』は1曲 × 13というより〈13曲〉という塊で、最後までぐっと耳を惹きつける。
「コロナ禍のなかで作られたっていうことはもう度外視してほしいですし、43年のキャリアってのも度外視してほしい。とりあえず一枚のアルバムとしてこういう作品が出て、こういうシンガーが歌ってるんだっていうことを意識して聞いてくれたらそれでいいかなと思ってます。僕も自信があるものじゃないと出しませんからね、そういう意味では、しっかり作れたと思っています」
LIVE INFORMATION

ASKA & DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023
2023年3月16日(木)神奈川・横浜 ぴあアリーナMM
開演:19:00
2023年3月19日(日)兵庫・西宮 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
開演:16:30
2022年12月24日(土)発売開始
[横浜]プラチナ 22,000円/S 16,000円/A 10,000円
[西宮]プラチナ 22,000円/SS 18,000円/S 16,000円/A 12,000円
(税込・全席指定)
来場者特典:Blu-ray〈ASKA Premium Symphonic Concert LIVE(2022年8月6日名古屋公演)〉&特製プログラム
https://rcdaf.page.link/aska-david_2023