あまりに唐突だった幕切れから7年、Galileo Galileiが再始動した。尾崎雄貴のソロ・プロジェクト=warbearのサポート・メンバーがそのままスライドした新編成で鳴らされるのは、エレクトロニクスとバンド・サウンドのハイブリッド。The 1975やナショナル、ボン・イヴェール、ポーター・ロビンソンあたりを思わせるが、そのいずれとも異なる白昼夢的かつ透徹した音の響きはこのバンドならでは。かつてのニヒルさや陰も時折顔を出すものの、作品からヴィヴィッドに伝わるのは昂揚と開放感だ。雄貴のヴォーカルもさらに成熟しつつ、蒼さを残しており、そこにも彼ららしさを感じた。