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――んー、なるほど。いいですね。ではマイケル・フランクスに話を戻しましょうか(笑)。

「そうだった(笑)。僕はいわゆる〈AORの金字塔〉などと言われている作品を聴いてもあまりピンときていなくて。ちょっと沈みすぎというか、〈大人〉って言ってもそこまでカッコ良くないだろ、みたいな感覚があって。『The Art Of Tea』も金字塔と言われているのかもしれないけど、AORの入門編としてはすごく好きになれそうかなと思いました。それと、前回のアラン・トゥーサンで、彼の写真が謎なトリミングのされ方をしている裏ジャケについて話しましたが、こちらは逆にただ壁の前であぐらを組んでるだけでもカッコイイっていうね……」

――(笑)。このジャケ、ブラック・ジャズ(70年代の名門ジャズ・レーベルで、ジャケのテイストがブラック&ホワイトの額縁風スタイルで統一されている)のジャケ群に似てるなと思いました。

「あー、確かに。ていうかこれ↓なんか、そっくりじゃないですか(笑)」

ブラック・ジャズからリリースされたケリー・パターソンの73年作『Maiden Voyage』

――ホントだ(笑)、構図そっくり。

「あとは、この『The Art Of Tea』が76年の作品っていうところもポイントです」

――あ~、やっぱりこの時期の作品に惹かれるんですね。

「前回も言いましたけど、この70年代中盤の音には(自分の琴線に触れる)何かがあると思うんですよ」

――bounce時代からこれまで紹介してきたものも、近年の作品以外はわりと70年代前半~中盤が多いですし。

「レコーディング技術の問題なんでしょうね。やっぱり70年代後半になると、いろいろ使いたがりになっちゃいますから。これから70年代前半~中盤の不思議についてはもっと探究していこうかと。その頃の名盤を片っ端から聴いて全部好きだったら凄いですよね」

 


PROFILE: ハマ・オカモト
​OKAMOTO’Sのヒゲメガネなベーシスト。最新作『Let It V』も大好評のなか、奥田民生やRIP SLYMEらを招いたコラボ・アルバム『VXV』(ARIOLA JAPAN)も絶賛リリース中! 現在、デビュー5周年記念全国ツアー〈OKAMOTO’S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!〉を元気に開催中です。そして、11月12日にリリースされる住岡梨奈のニュー・アルバム『watchword』ではハマ氏がプロデューサーに初挑戦しているそうです。その仕上がりは乞うご期待! そのほか最新情報は、OKAMOTO’SのオフィシャルサイトへGo!

OKAMOTO’Sの2014年作『VXV』収録曲“答えはMaybe”。奥田民生とのコラボ曲