エレクトロ・ポップ・ユニット、Frascoで共に音楽制作を行ってきたngtkntrとSwing Ya(タカノシンヤ)、 KOMONO LAKEのSKYTOPIAから成る3人組、Coldhot。東京の電子音楽シーンで活動してきた面々によって、2021年に結成されたユニットだ。

「2021年にFrascoとSKYTOPIAでコラボ作『UNNATURAL』をリリースしたんです。それがきっかけ」(SKYTOPIA)。

「3人で制作していて、グルーヴを感じたんです。すごいスピードで曲が出来ていったし、〈この3人でダンス・ミュージックをやるとおもしろそうだね〉となった」(Swing Ya)。

 Coldhot流のダンス・ミュージックを形成するうえでリファレンスとなったのは、ディスクロージャーやムラ・マサ、ケイトラナダなど。ときおりゲスト・ヴォーカルを迎えつつも、音自体でアイデンティティーを確立している彼らのような存在を、この3人もめざしている。そんな彼らの名刺代わりの一枚が、2022年の11月にリリースしたファースト・アルバム『Melting Point』だ。

「アルバムで僕が気に入っているのは“Vetta”。メインのシンセは氷をイメージして、反響はあるけどアタックが短い音にしています。途中から入ってくる低い音のシンセは、マグマのイメージ。氷とマグマ――その名の通りColdhotな音を実現できた曲だと思う」(SKYTOPIA)。

 事実、冷たさと熱さの共存は、彼らのサウンドの特徴だ。ウワモノにはスペイシーでヒプノティックな音を使う一方で、ベースラインはファンクネスに溢れ、ねっとりとした質感が耳に残る。ニュー・ディスコやガラージ、テック・ハウスなどに基盤を置くフロア・フレンドリーなサウンドだが、ストイックすぎず、エピックすぎずというバランス感も魅力。そんな彼らが、オリジナル版の9曲に加え、それら全曲のリミックスを収録した豪華仕様の『Melting Point(Deluxe)』をこのたび配信で発表。DÉ DÉ MOUSEやgato、TOMCらが『Melting Point』の新たな表情を引き出している。

Coldhot 『Melting Point(Deluxe)』 Coldhot(2023)

「デデさんの“Study”リミックスは変態ディスコ・ファンクという感じ。どのリミキサーも自分の色に染めてくれました」(Swing Ya)。

「TOMCとは一緒にシングルを作ったこともあるんですけど、今回の“Soup”は彼には珍しいハウス・マナーの曲。そこも含めて新鮮でした」(ngtkntr)。

 Eryyyやxiangyu、台湾を拠点とするMong Tongら新進気鋭の作家陣が多く参加した『Melting Point(Deluxe)』は、Coldhot周辺の才能を揃えたカタログとしても機能する一作だ。最後にユニットとしての見通しを訊いた。

「純粋にダンス・ミュージックをやり続けた結果、どこに行けるのかをColdhotではトライしてみたい。ワクワクしていますね」(SKYTOPIA)。

 


Coldhot:ngtkntr、Swing Ya、SKYTOPIAという3人のトラックメイカーから成るユニット。2021年に結成。2023年6月にファースト・アルバムの豪華版『Melting Point(Deluxe)』を配信リリースした。