先月から始まったアップカミングなニューカマーを紹介する新連載〈READY STEADY GO〉! 今回は、先日C.O.S.A.プロデュースの新曲“ENN”を発表したラッパーのNEIが登場です。地元の名古屋市南区を拠点にしている彼は、2018年頃から音楽活動をスタートしました。

 「いま自分が所属しているヒップホップ・クルー、D.R.C.のイヴェントにC.O.S.A.やCampanellaが出たときがあり、そこで刺激を受けて〈俺もやりたいな〉と思いました。当時は工場で働いていたんですけど、ちょうど〈何かクリエイティヴなことをしたい〉と思っていたタイミングだったんです」。

NEI 『ENN』 D.R.C./AWDR/LR2(2023)

 2018年、D.R.C.に所属するプロデューサー、Ryo KobayakawaとのEP『Words For Stars』をリリース。2020年のファースト・アルバム『NEYOND』には、3曲を手掛けたKID FRESINO、同郷のJ Gryphinら多くの制作陣が招かれていました。

 「『NEYOND』は〈好き勝手にやる〉がテーマで、その狙い通りに纏まったと思います。特に“SOFA”が気に入っていて、ああいうヒップホップ的ではないビートにラップを乗せたことで、次の“DOORS”(2022年3月)に繋がった」。

 浮遊感に溢れたアンビエントなトラックのなかで〈いつかひらく〉と繰り返す“DOORS”は、NEIにとって「新しい扉が開けた」曲だそう。そのフレッシュな感覚は、一転ドリルやジャージー・クラブを思わせるビートを採り入れたアグレッシヴな新曲“ENN”にも受け継がれています。

 「この曲みたいに言葉を畳み掛けていくラップは初めての挑戦だったので、とても楽しく制作できました。自分にもできるんだって手応えもあったし」。

 “ENN”のなかでは、〈円〉〈縁〉〈(通貨の)円〉などさまざまな〈ENN〉が歌われています。そのなかでNEIにとってもっとも大事なものは?

 「縁。この〈ENN〉がいちばん大切です! まず自分一人じゃ音楽を作れないし、この曲もC.O.S.A.のビートがなければ出来なかった。友達がいないと自分にとって新しい感覚は生まれず、歌詞も書けない。だからこそ自分だけでやるのではなく、友達を巻き込みながら上がっていくことが、生きていくうえで大切なことだと思っています」。

 


NEI:98年生まれ、名古屋市南区を拠点に活動しているラッパー。2023年3月に配信シングル“ENN”をリリース。