テリー・ライリーがニューアルバム『Terry Riley STANDARDⓈAND -Kobuchizawa Sessions #1-』を2023年10月4日(水)にリリースする。

In C』(1964年)、『A Rainbow In Curved Air』(1969年)などの代表作で知られる現代音楽/ミニマルミュージックの巨匠、テリー・ライリー。2020年から日本在住であり、国内での演奏やNHK Eテレ「クラシックTV」への出演などが話題になっている。

そんなテリー・ライリーの待望の新作『Terry Riley STANDARDⓈAND -Kobuchizawa Sessions #1-』は、2020年の初春に来日した直後、まだ移住を決める前の山梨・小淵沢で録音されたものだという。

本作は、ジャズスタンダードとオリジナル曲で構成されており、緻密かつ繊細なピアノとサイケデリックで幅広いシンセサイザーのサウンドで彩られているそうだ。収録される10曲のうち、6曲はカバー、4曲はオリジナル。若き日の仏パリ滞在時代にジャズスタンダードに親しんだことが、今回のカバーに繋がっているそうだ。プレスリリースによると、〈「即興演奏家」としての彼の本質を鮮明に記録した名盤誕生〉とのこと。

星と虹レコード ロゴ

特典ステッカー

〈NO MUSIC, NO LIFE.〉ポスター絵柄ポストカード

アルバムは新たなレーベル〈星と虹レコード〉からCDでリリースされるが、配信は未定。CDの特典として、テリー・ライリーが杖で天を指しているポーズに虹色で名前が入ったステッカーが封入される。また、タワーレコードのオリジナル特典として、非売品の〈NO MUSIC, NO LIFE.〉ポスター絵柄のポストカードが先着で付く。さらに、本作のリリースを記念したコンサートツアーが2023年10月から開催されることが決定している。

御年88歳、生ける伝説の活発な創作と活動から目が離せない。

 


RELEASE INFORMATION

TERRY RILEY 『Terry Riley STANDARDⓈAND -Kobuchizawa Sessions #1-』 STAR/RAINBOW RECORDS 星と虹レコード(2023)

リリース日:2023年10月4日(水)
品番:SHIGERU-001
フォーマット:CD
CD購入者共通特典:初回プレス盤限定 封入特典ステッカー(5cm正方形角)
タワーレコード購入者オリジナル特典:非売品ポストカード特典
価格:3,000円(税込)
全10曲/インストゥルメンタル音源収録
※デジタルリリースの予定は現時点では未定となっております

TRACKLIST
1. Isn’t It Romantic? ※カバー曲(オリジナル:Lorenz Hart/Richard Rodgers)
2. Blue Room ※カバー曲(オリジナル:Lorenz Hart/Richard Rodgers)
3. The Best Thing for You (Would Be Me) ※カバー曲(オリジナル:Irving Berlin)
4. ’Round Midnight ※カバー曲(オリジナル:Bernard D. Hanighen, Thelonious S. Monk & Charles Cootie Williams)
5. Ballade for Sara & Tadashi (Piano) ※オリジナル曲
6. Pasha Rag ※オリジナル曲
7. Ballade for Sara & Tadashi (Synth) ※オリジナル曲
8. Yesterdays ※カバー曲(オリジナル:Jerome Kern/Otto Harbach)
9. It Could Happen To You ※カバー曲(オリジナル:Jimmy Van Heusen/Johnny Burke)
10. Gotcha Wakatcha ※インプロビゼーション・オリジナル曲

録音:2020年3月11日〜13日
マスタリング:2023年

 

LIVE INFORMATION
さいたま国際芸術祭2023
2023年10月7日(土)埼玉・大宮 旧市民会館おおみや
〈さいたま国際芸術祭2023〉のオープニング公演として。
※メイン会場入館チケット(1DAYチケット・フリーパス)に加え、公演予約チケット(無料)のご提示が必要
https://artsaitama.jp/events/f_xrnqs1eq/

AMBIENT KYOTO
2023年10月13日(金)、14日(土)京都・東本願寺 能舞台
Corneliusら参加のイベント〈AMBIENT KYOTO〉の一環として。普段は一般非公開である能舞台での立体音響ライブ。
https://ambientkyoto.com/news/x0o8kkzn

MUSIC FUTURE
2023年10月31日(火)、11月1日(水)東京・紀尾井町 紀尾井ホール
テリー・ライリーを人生の師と仰ぐ久石譲氏の現代音楽作曲家としてのライフワーク〈MUSIC FUTURE〉の10周年の特別ゲストとして。書き下ろし曲も演奏予定。
https://joehisaishi-concert.com/mf-vol10/

KIRANA EAST
2023年9月16日(土)、17日(日)
月に一度、インド古典音楽ラーガを教える教室〈KIRANA EAST〉を鎌倉で開催。地方での開催にも意欲を持っている。
https://www.instagram.com/kirana_east

 


PROFILE: TERRY RILEY
作曲家・音楽家。1935年6月24日、米カリフォルニア生まれの88歳。昔も今も、そして未来も常に新しく独創性に溢れる音楽を作り続ける音楽界の大巨匠。初期の名盤『In C』(1964年)はミニマルミュージックの金字塔として輝き続け、『A Rainbow In Curved Air』(1969年)はサイケデリックを代表する不朽の名盤となり、その後登場するアンビエントミュージックにも大きな影響を与えている。またレイヴパーティーの原型となった〈All-Night Concert〉の開催や、インド音楽から影響を受けた彼の作品はサンプリング/ループの原型となってクラブカルチャーにまで影響を及ぼすなど1960年代から行ってきた革新的な音楽活動はジャンルを超え、今なお世界の音楽シーンの礎であり未来を照らす光となっている。横尾忠則、久石譲、ジム・ジャームッシュなど、大ファンであることを公言している表現者は数多い。2020年より山梨県在住。鎌倉で月に一度、ラーガ教室〈KIRANA EAST〉を行っている。