テリー・ライリーの“In C”が昨年、発表60周年を迎えました。コロナ禍を経て日本に移住したライリーは、そこで出会った多くの仲間たちとともに京都・清水寺本堂で奉納演奏を行い、本作品の60周年を祝賀しました。また本作は2009年以来、演奏者としての引退を宣言していたライリー自身も参加し、特別な意味を持った記念碑的な一枚となりました。一番の聴きどころは今年で卒寿を迎えるライリーによる年齢を感じさせない圧倒的なリーダーシップです。この作品を誰よりも知り尽くした作曲者本人が誰よりも先陣を切って演奏をリードする様子は圧巻の一言に尽きます!