スーパーマリオの音楽はいかにして生まれたか。当時のゲーム業界やマリオ以前の音楽からの流れ、そして任天堂というチームの中で近藤氏がゲーム音楽のあるべきかたちをどう具現化させたのか。近藤氏本人や故岩田社長の声なども引用されており彼のゲーム音楽哲学をリアルに触れることができる。後半ではスーパーマリオ音楽の楽曲構造について、クラシック・ジャズ・ロックなどとの共通項を見出しつつも近藤独自のそしてハードの大きな制約の中でいかにストーリー性を生み出すに至ったかのトリックを、音楽理論に特に精通してない人でもある程度わかりやすい言葉と譜面で丁寧に解説している。ゲーム音楽史としてもゲーム音楽の構造を楽しむのにも入門的な一冊。
『「スーパーマリオブラザーズ」の音楽革命 近藤浩治の音楽的冒険の技法と背景』マリオ音楽の構造、ジャズやロックとの共通項などを紐解く入門的1冊
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