音楽的にも前進してきたジェニファー・ロペスの華麗なるディスコグラフィー
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当時のロドニー・ジャーキンスらしいデビュー・ヒット“If You Had My Love”からエステファン夫妻のラテン、煌めくダンス曲まで全方位型の作りで多彩な可能性を用意した充実の初作。トラックマスターズやショーン“パフィ”コムズらを招いたコリー・ルーニーの采配が冴える。
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コリー・ルーニーとの二人三脚で彼女らしさが定まりはじめたゴージャスな2作目。先行ヒットの“Love Don't Cost A Thing”やYMO使いの“Play”からは、前作以上のポップ性に挑む意識も窺える。朗らかなアップ“Walking On Sunshine”を提供したパフィとはここでお別れに。
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リミックス・アルバムとして史上初めて全米首位に輝いた異例のヒット作。当時のマーダー・インク勢との蜜月をジャ・ルールとの“I'm Real”などに刻み、無名時代の50セントも客演。この後に離婚するクリス・ジャッドと共作した新曲“Alive”を脈絡なく収録しているのも意味深だ。
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“Dear Ben”を含むテーマもサウンドの感触も新作に直結する、ソウルフルで温かいサンプリング・ビートと柔らかな歌声が相性抜群な3作目。ビートナッツと同ネタを用いた“Jenny From The Block”、LLクールJとの可憐な陽だまりチューン“All I Have”まで、これが最高傑作!
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仮題は『Call Me Jennifer』だったそうで、ベンとの別離を経て偶像化した〈J.Lo〉からの脱却を図った文字通りの再生作。音の面では同時期のビヨンセを思わせる瞬間もありつつ、ファット・ジョーを迎えた“Hold You Down”やリッチ・ハリソンらしいファンキーな“Get Right”が痛快。
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マーク・アンソニーが腹心のエステファノら馴染みのミュージシャンを動員してプロデュースした初のスペイン語アルバム。勢いのあったレゲトンやウルバーノに寄せず、トラディショナルなラテン音楽を表現していて、ロマンティックなバラードやラテン・ロックを軸にした安定の内容だ。
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マーク・アンソニーとの夫婦生活にインスパイアされたという英詞アルバム。ライアン・テダーがエディ・ケンドリックスを敷いた“Do It Well”やミディ・マフィアによるタヴァレス使いの“Hold It Don't Drop It”などソウル・サンプルを多用して気持ち良く聴かせる作りは新作にも近いか。
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制作途中でレーベルを移るという無茶も乗り越えたアイランド移籍作。ピットブルを迎えた〈ランバダ〉使いのヒット“On The Floor”を手掛けたレッドワンのほか、トリッキー・スチュワート&ドリームやDマイル、スターゲイトら磐石のプロデュース陣がモダンなR&Bに取り組んでいる。
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エピックとの契約満了のためのベスト盤ながら、新曲も交えた変則的な一枚。エンリケ・イグレシアスが歌うはずの曲を譲ってもらったレッドワン製の“Dance Again”は離婚の苦悩を吹き飛ばすスローガンとなった。フロウ・ライダーを迎えたグーンロック作の“Goin' In”も光る。
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キャピトルでの唯一のアルバム。当初レッドワンと組む予定だったこともあり、リック・ロスらラッパーも多数招きつつEDM景気の色濃いエレクトロ・ポップを聴かせる。90s的なネタ感が冴えた“Troubeaux”は新作にも参加したポップ・ワンゼル(とオーク)のプロデュース。
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久しぶりのラテン・アルバムという捉え方も可能な、主演映画のサントラ。相手役を務める色男マルーマのソロ曲もあるものの、コンビ・チューンも合わせてほぼ出ずっぱりなJ.Loの現行ラテン・ポップな姿が楽しめる。“Pa' Ti”などスムースなレゲトンで躍動する情熱的な歌唱が美しい。