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『Illmatic』だけじゃない! アナログ盤リイシューされる〈Hip Hop Classics〉たち

 今回のナズ『Illmatic』のヴァイナル/カセット・リイシューと同時に、〈Hip Hop Classics〉と題して問答無用な定番作品がアナログ・リイシューされる。ここではそのラインナップを簡単に紹介しておきたい。

 まず注目は、ア・トライブ・コールド・クエスト(ATCQ)のセカンド・アルバム『The Low End Theory』である。この後ナズの“One Love”も手掛けることになるQ・ティップが、アリ・シャヒード、ファイフ・ドッグ(に加えてジャロビ)と組んだユニットがATCQで、91年に登場したこの名盤は、ニュー・スクール熱の高まりから一歩先に進み、緻密なネタ使いとライミングによって当時ジャズ・ラップ(≠ジャジー・ヒップホップ)とも呼ばれたスタイルを確立した一枚となる。“Check The Rhime”や“Jazz (We’ve Got)”、リーダーズ・オブ・ニュー・スクールを招いた“Scenario”といった代表曲も最高だ。

 また、そんなATCQ解散後の99年にコンパイルされたのが『The Anthology』で、アルバム5枚からのセレクトやサントラ収録曲などが過不足なくまとめられているので、併せて注目しておきたい。

 そしてもう1タイトルが、アトランタから登場したアウトキャストの4作目となる2000年の『Stankonia』だ。こちらはメンバーのアンドレ3000とビッグ・ボーイがセルフ・プロデュースの度合いを高めて“B.O.B”や“Ms. Jackson”などのヒットを生み出しつつ、ラップ・デュオとしての一体感も絶妙なバランスで保たれた最高傑作となる。いずれの作品にも日本独自の帯や解説がついてくるので、この機会にぜひヴァイナルで入手してみよう!

9月4日にLPリイシューされる〈Hip Hop Classics〉作品。
左から、ア・トライブ・コールド・クエストの91年作『The Low End Theory』、同ベスト盤『The Anthology』(共にJive/Legacy/ソニー)、アウトキャストの2000年作『Stankonia』(LaFace/Arista/Legacy/ソニー)