
お互い〈音楽が好きな人〉
――お二人はこれまで何度も共演されてますが、改めてお互いをどんな存在として捉えていますか?
武部「僕は鷹也を〈正統派〉だと思っているんです。僕らが作ってきたポップスの道みたいなものを、ちゃんと後を継いで伝え続けていってくれる大事な後輩という感じですね。だから僕らが作ってきた音楽や、僕らの世代のアーティストに対してのリスペクトもすごく持っている。そこに自分のオリジナリティを加えた上で、日本のポップシーンのど真ん中を行ける人だと思っています」
川崎「初めて共演させてもらったときの印象としては、〈同じ目線に立って話をしてくれる人〉でした。僕が音楽や歌が好きであることを理解してくれて、一番近いところで寄り添ってくれる方、という印象があります。
すごく信頼していますし、武部さんがおっしゃることはそのままやりたいなって思う部分もあるし、僕が言ったことも武部さんは受け入れてくださるので。そういう意味ではお互い〈音楽が好きな人〉なんですよね」
――お二人のやりとりを見ていると、同世代同士のようにも感じました。
武部「でも音楽家ってそうですよ。やっぱり音楽を一緒に作る上では上も下もないし、年の差やキャリアの差とか関係ないですからね。いま目の前にある音楽をどうしたらよくできるか、面白くできるか、どうやって皆さんに楽しんでもらえるか。そこではもうみんな同じ目線ですよね」
――そうしたフラットな感覚は、お二人の音楽からも十二分に伝わってきます。川崎さんはいまホールツアー中とのことですが、デビュー時と比べてライブにかける思いなど何か変化はありますか?
川崎「ライブにかける思いやスタンスは、昔から何も変わっていません。ただ、ありがたいことに、年々会場のキャパシティが大きくなっていったり、最前のお客さんとの距離が離れていったりと目に見える形での変化はありますが。
ただ、僕のファンの方は生の音楽を聴きに来ている、音楽好きな方がすごく多いなっていう印象を受けます。学校でも会社でもいいんですけど、私生活で感じた苦しさや寂しさみたいなものから逃げて来られる場所を僕がしっかり作らなきゃいけないと、ステージに立つたびに思います」